【イントロ】
鳥インフルや口疫病が流行して、多くの家畜が処分されているというニュースを毎日のように見かけます。
それらのウィルスの拡大を防ぐために、畜舎の周りには薬剤が散布され、靴底や念の為に車のタイヤを消毒している様子や時にSFチックな服に身を包んだ人間がモニターに映し出されます。
しかし、その光景を観察すると、物凄い滑稽に見えるのは、自分だけでしょうか?
鳥インフルや口疫病が流行して、多くの家畜が処分されているというニュースを毎日のように見かけます。
それらのウィルスの拡大を防ぐために、畜舎の周りには薬剤が散布され、靴底や念の為に車のタイヤを消毒している様子や時にSFチックな服に身を包んだ人間がモニターに映し出されます。
しかし、その光景を観察すると、物凄い滑稽に見えるのは、自分だけでしょうか?
肝心の畜舎の防御が全く為されていないように見えるからです。
折角、GHQよろしく人間を薬まみれにして消毒しても、人間以外の害獣は入り放題に見えます。何故、地中深くから数メートルの囲いが施されていないのでしょうか?城塞化にコストがかかるのは想像できますが、人間だけを消毒しても意味がないように思えます。
実際に犬や猫などは、鳥インフルや口疫病に感染しなくても、ウィルスを媒介することは知られているはずです。イタチやキツネもきっと同じでしょう。
2010年2月
表に出ると、チョイ履き用のスリッパの片割れが裏口から玄関近くまで歩いて来ていた。風で飛ぶには、距離や位置的におかしいなと思いつつ、拾って裏へ回るともう片方もいない。
今度は、車の近くまで歩いてヒックリ帰っていた。表に返すと、本革製の甲の部分が見事にガリガリと食べられていた。雑食性からしてネズミかと考えたが、スリッパの移動距離から考えると未知の動物が近くに潜んでいるように思えた。
数週間後、犬を連れた近所のおばさんと話しをする内に、その日の前日にご近所のベランダでキツネが死んでいた話を聞かされた。キツネはこの近辺を徘徊していたので、犬に感染の兆しは見られなかったが念の為に薬を投与したそうだ。遠目で見る分には可愛いけど、身近に迫ると病原菌の塊のような存在でしかない。
スリッパの話をすると、キツネは履き物が好きで、片方だけ持って行くそうだ。
ちなみにこの時は青かったので、キツネの死因については、ネズミを補食するので結果的に殺鼠剤が蓄積された為だろうと思い込んでいた。
2011年2月
ここ1ヶ月ほど、お隣の犬が昼夜を問わず、よく吠える。どんなに猛っていてもマスターが犬小屋を指さすだけで、スゴスゴと中に引っ込んでくれる関係なのだが、最近は退き際に納得のいかない表情をするようになった。
ある日、犬が尋常ではないくらい吠えていた。外に出ると、「裏ご主人様」を無視してお隣のデッドスペースに向かって吠えていたので、こりゃ何かいるなと回り込んでみるとノウノウとキツネが寛いでいた。
しかし、よくよく観察すると、ダニなどに集られたか腎障害で毛は抜け放題、しきりに身体を地面に擦りつけてカイカイしており、いつもの如くもう長くないと直感した。
案の定、ここ数日はお隣の犬が吠えることはなくなった。害獣の進入を教えてくれていたんだね、気付かずにごめんよと干したカルビの骨を与えた。
アマチュアレベル、日常レベルであっても様々な病原菌をまき散らし(趣味の)作物を喰い荒す野生動物は大きな脅威になります。莫大な量を生産するプロならば、尚、それらに対する防護システムの構築と駆除にコストをかけてもかけすぎにはならないかも知れません。
野生動物が可愛そうという価値観も当然存在しても良いでしょう。ですが、田舎の現実においては最初の話と同様に死活問題となります。様々な価値観を超越した個々(※)の尊厳の問題なのです。・・・と自分にとっての害獣から初めて尊厳という言葉について考えさせられ続けているという話です。
※ 種 vs 種ではなく、個体 vs 個体
【関連】
マスター VS 生き物色々
マスターの城塞都市メルキド
カラテカ VS イノシシ
折角、GHQよろしく人間を薬まみれにして消毒しても、人間以外の害獣は入り放題に見えます。何故、地中深くから数メートルの囲いが施されていないのでしょうか?城塞化にコストがかかるのは想像できますが、人間だけを消毒しても意味がないように思えます。
実際に犬や猫などは、鳥インフルや口疫病に感染しなくても、ウィルスを媒介することは知られているはずです。イタチやキツネもきっと同じでしょう。
2010年2月
表に出ると、チョイ履き用のスリッパの片割れが裏口から玄関近くまで歩いて来ていた。風で飛ぶには、距離や位置的におかしいなと思いつつ、拾って裏へ回るともう片方もいない。
今度は、車の近くまで歩いてヒックリ帰っていた。表に返すと、本革製の甲の部分が見事にガリガリと食べられていた。雑食性からしてネズミかと考えたが、スリッパの移動距離から考えると未知の動物が近くに潜んでいるように思えた。
数週間後、犬を連れた近所のおばさんと話しをする内に、その日の前日にご近所のベランダでキツネが死んでいた話を聞かされた。キツネはこの近辺を徘徊していたので、犬に感染の兆しは見られなかったが念の為に薬を投与したそうだ。遠目で見る分には可愛いけど、身近に迫ると病原菌の塊のような存在でしかない。
スリッパの話をすると、キツネは履き物が好きで、片方だけ持って行くそうだ。
ちなみにこの時は青かったので、キツネの死因については、ネズミを補食するので結果的に殺鼠剤が蓄積された為だろうと思い込んでいた。
2011年2月
ここ1ヶ月ほど、お隣の犬が昼夜を問わず、よく吠える。どんなに猛っていてもマスターが犬小屋を指さすだけで、スゴスゴと中に引っ込んでくれる関係なのだが、最近は退き際に納得のいかない表情をするようになった。

しかし、よくよく観察すると、ダニなどに集られたか腎障害で毛は抜け放題、しきりに身体を地面に擦りつけてカイカイしており、いつもの如くもう長くないと直感した。
案の定、ここ数日はお隣の犬が吠えることはなくなった。害獣の進入を教えてくれていたんだね、気付かずにごめんよと干したカルビの骨を与えた。
アマチュアレベル、日常レベルであっても様々な病原菌をまき散らし(趣味の)作物を喰い荒す野生動物は大きな脅威になります。莫大な量を生産するプロならば、尚、それらに対する防護システムの構築と駆除にコストをかけてもかけすぎにはならないかも知れません。
野生動物が可愛そうという価値観も当然存在しても良いでしょう。ですが、田舎の現実においては最初の話と同様に死活問題となります。様々な価値観を超越した個々(※)の尊厳の問題なのです。・・・と自分にとっての害獣から初めて尊厳という言葉について考えさせられ続けているという話です。
※ 種 vs 種ではなく、個体 vs 個体
【関連】
マスター VS 生き物色々
マスターの城塞都市メルキド
カラテカ VS イノシシ