最高のトマトソースは、自分で栽培したトマトを加工したものであることに間違いはないが、昨年は大量保存を要するほどの収穫量でもなく、生食だけで消費が追いついたのでトマトソース作りを疎かにしていた。

家にトマトソースストックがないのと赤子がいると料理もままならないので昼はパスタなどでチャッチャと簡単に済ませる事が多く、簡便な昼食と言うスタイルが気に入ってしまった状態も手伝ってトマトソースを買ったら負けかなと思うの心意気をあっさりと翻し、主に長野県で生産された製品を扱う某ショップに行く度にトマトソースを買い漁る。

そのお店でしか買えない竜眼や塩入さんのメルローなどの限定ワインも手伝って、すぐにポイントカードは満タンになった。

それでもらえたのは、ブルーベリージャム。

これが意外にも嬉しかった。

ブルーベリージャムもいずれは自家製を目指しているので、普段は買わないだろう。「お金を出してわざわざ買い求めるまでもないけど、ちょっと興味がある商品」をもらえたので、損得ではない喜びがそこにあった。



そして、手抜きに慣れてしまったのもあるが、何よりそのショップのソースをかけたパスタの美味しさが、トマトソースの瓶を買うことをやめさせなかったので、またもポイントが溜まった。

しかし、リニューアルしたポイントカードは、1,000円の金券として利用できる制度に変更になっていた。

いや〜。
それって何か、違うくない?と違和感めいたガッカリ感、すなわちコレジャナイ感が胸に渦巻いた。



そのお店の商品は、長野県産のニッチな食品であり、お客自体はそのレア感や満足感を求めているので、サービスが値引というのはどうだろうか?それって、「このお店のお客」が求めている「おもてなし」だろうか?

お店の方向性や客層が折角定まっているのに、それらとサービスがズレてしまっている気がしてならなかった。

ここはやはり単なる値引ではなく、ニッチなお店ならではのおもてなしをすべきではないだろうかとトマトソース漁りから甘酸っぱく学んだという話。

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