時短トレ鉄則7
「器具(手段)を厳選する」-後編


バーベルを用いたフリーウエイトトレーニングは、身体作りにもパフォーマンスアップにも必要なトレーニング手段ですが、そのセッティングに些か時間を喰うという点が忙しい人にとっては障壁となります。

最も手っ取り早いトレーニング手段は、ウエイトにピンを刺すだけのマシントレーニングになりますが、パフォーマンスアップ効果や強度を求めると事情は異なります。

強度やパフォーマンスアップを求めるなら、やはりフリーウエイトトレーニングを行いたいところですが、素早く取りかかれるフリーウエイトって何でしょうか?

それがダンベルを用いたフリーウエイトトレーニングです。

ダンベルラックに並べられたセットダンベル達。
そこそこの設備であれば、1~2kg刻みで細かく種類が分かれています。

パワーラックのセイフティーバーの調整もラック位置の設定も必要ありません。バーベルプレートの付け足しや入れ替えも必要ありません。

目的のダンベルをムンズとつかんだ瞬間からトレーニング開始可能です。

セット毎の重量調節。
重量を上げるの下げるのも一発です。該当するダンベルを選択するだけです。

バーベル種目と似た動作で、同じくらい高い強度のトレーニングが可能なのに、セットアップにかかる時間は大幅に短縮されます。



【ダンベルトレの嬉しい副作用】
時間が無いためにメインの種目などをダンベルトレーニングに切り替えるとまず最初に気づくことがあります。

それは、バーベルで使用していた重量と同じ重さのダンベルを使用することが如何に難しいかということです。それだけ左右別々に動かす動作が高度であることがわかります。

左右個別に動かす自由度が高い動作は、左右が固定された直線的動作よりもスポーツパフォーマンス向上に役立ちます。そして、多くの補助筋群が導引されるので、それらの働きが重要となる実戦に則した実用的なトレーニングになります。

また、最終的にバーベルで使用していた重量に近い重さのダンベルを扱えるようになった時、当然ながら筋力がかなり向上しているので、スポーツパフォーマンス向上は勿論、バーベルに回帰した際に補助筋群改善による安定性と相まって自己記録を更新することは間違いありません。



つまり、時間短縮の為のダンベルトレーニング選択もまた時短のみに役立つのではなく、スポーツパフォーマンスや地力向上に役立つ一石多鳥の手段なのです。

番外編の#16へ続く



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