時短トレ鉄則6
「種目を厳選する」-中編


別にフルコースフルセットのオーバーボリュームトレーニングが悪いというわけではありませんが、トレ時間が限られる場合は種目を減らす方向でプログラムを組むべきです。

では一体、何を削って何を残せばよいのでしょうか?

まず手始めに今回は、何を削ればよいかを先に考えてみます。

1、アイソレート種目、コントラクト種目

ターゲットの筋肉のみを狙い撃つこれらの種目を好きな人が多いと思います。ですが、少ないトレ時間で筋量アップやスポーツパフォーマンス改善を狙う場合は、採用したくても採用できません。時間がかかるからです。

これらの種目は特定部位の筋肥大に効果があるかも知れませんが、これら特有の筋肥大シグナルであろうパンプを得るまでにかなりのレップ数とセット数を要します。

時間がない場合は化学的シグナルを得ようとするよりも、物理的ダメージによるシグナルを得る方が時間的に適するので、パンプを得るために時間を消費するアイソレーション種目の類は避けても良いのです。

また、スポーツにおいては、複合的に筋肉が連動することでパワーやスピードを発揮するので、個々の筋肉のみをターゲットにする種目の優先順位は自ずと低くなることも忘れてはいけません。



2、ケーブル種目

これは、ほとんど上と属性が被ります。ケーブル種目のほとんどは、アイソレート種目になるので、時間がない時期には優先順位が低くなります。

また、その性質上、強い負荷や強いネガティブムーブメントを得にくいと言う強度的な問題があるので、やはり物理的ダメージが少なくなる傾向があります。

その上、構造的にやや等速気味に筋肉を収縮させやすいので、性根を入れてやり過ぎるとスポーツパフォーマンスの低下を招く心配も無きにしもアリです。

短い時間で効率よく筋肉に成長の刺激を与えると言う目的や短時間トレでスポーツパフォーマンスを改善するという目的を持つ場合は、ケーブル種目の優先順位は低くなります。



時間がない場合は、筋肉への物理的ダメージやスポーツパフォーマンス改善効果が高い種目が優先されるので、上記の種目はジムでは人気がありますが、思い切って省いてしまいましょう。

では、時短トレの仕分け人が残す種目とは何でしょうか?

後編の#13へ続く



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