【プロローグ】

ウエイトトレーニングで下半身を鍛えきる精神力とテクニックがないので、その解決法として、トラックでのスプリントを採用。

脚のトレーニングと隔週交代で、週初めにトラックへ向かうことから始めた。


9月○日

ダラダラと言っていいくらい十分にウォームアップをした後にダッシュを10本ほど。

全力を出し切った感がえられなかったので、蛇足的にもう一本。

月光蝶(絶好調)!

そう思った瞬間、ブチリと左脚のハムストリングスが切れ、故障したアシモの如くカクカクとゴールした(←そりゃアシモに失礼だ)。

ビッコを引きながら家に帰った。

「怪我をしたときの分析」

トレーニング直後の栄養補給を兼ねた昼食をとりながら、切った理由にアレコレ考えを巡らす。

メジャーな怪我であるハムストリングスの故障のほとんどは、その拮抗筋である大腿四頭筋との筋力比が悪い(四頭筋の筋力の方がハムストリングスに比して高い)ために起こると言われている。

自分の場合は、東大にあるような専用の測定器で計ったわけではないが、生来、ハムストリングスが強いので、怪我の理由は上記に準じないだろう。

ハムストリングスを怪我した理由の一番の原因は、物理的並びに神経的なハムストリングスの硬さにあったと思う。



物理的に硬いというのは、文字通り身体が硬いと言うことで、当然ながら前屈などが苦手。

神経的に硬いというのは、上の状態を招く一因となる筋肉の緊張度が高過ぎるという状態。

これらがハムストリングスの柔軟性を奪い、疾走時におけるストライドの妨げとなっているはずだ。



事実、全力を出し切るはずのスプリントなのに、走りきる毎に「全力を出し切れていない感」がしたのだ。それもそのはず、身体の硬さによって、全身の筋出力を出し切れる可動域とフォームを得られていないからであろう。

ハムが硬い反面、股関節は何の鍛錬もしていないのにパックリ開く柔らかさなので、ハムの抵抗がなければ、元々のストライドのキャパは最初から広い。

走っている最中に無意識ながらも、ストライドの小ささに気づき、ストライドを広げようとした時、複合的な筋群の働きによる脚の引き上げによって、ハムストリングスにキャパ一杯の過度のストレッチとエキセントリックな負荷がかかって、ハムが悲鳴をあげたのだろう。



・・・と100%は無理でも、ある程度自分を知り得ていれば、怪我の裏側を知ることができるので、「怪我に対して湿布を貼る」という単純な対処療法的アプローチではなく、改善的解決的アプローチを見つけることができるだろう。

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#11へ続く



【Ex】
マスターがトレ引退しても続けるサプリ

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