時短トレ鉄則4「ピラミッド法を捨てる」-前編

・ジムまでの移動過程をウォーミングアップに変換
・入念なストレッチの省略
・中盤以降の種目に対するウォームアップセットの撤廃

これらの工夫と改善だけでかなりの時間が節約でき、ジム滞在時間が短くても満足なトレーニングが行えるはずです。

しかし、発想さえ転換できれば、まだまだ時間を捻出するとが可能です。

やりようによっては、トレーニングクオリティをこれまでに比べて落とさないどころか、向上させることすら可能になります。

それが今回の「ピラミッド法をやめる」です。

ピラミッド法の細かなやり方については、省略しますがほとんどのトレーニーが採用しているセットの進め方です。

ピラミッド法の大まかなイメージは、使用重量が最も重く強度が高いメインセットを予め設定・想定し、メインセットへ向けて軽い重量からセットを開始、メインへ向けて徐々に重量を増やしながらセットを継続すると言った感じです。

ピラミッド法はメインセットへ向けて、神経系と筋肉、関節系がスムーズになっていくので、動きの正確さの向上や怪我の予防が期待できるので、この手法を採用する人が多いと思います。

あるいは、周りの皆がやっているので何となくと言う人も多いことでしょう。



メリットが多く、メジャーなこのピラミッド法。
実は大きな弱点があります。

ひとつは非常に時間を食うことです。

メインセットやその後の重量を落としたセット(※)を3セットにとどめたとしても、そこまでのセットに3セット以上費やしている人が多いとはずです。

いやいや、ジムをよく見れば、一種目8〜10セット行っている人なんてザラです。

セット間には、プレートのセッティングやインターバルが入るので、セット数が増えれば増えるほど、時間がかかってしまいます。

トレーニング時間が限られる人には些か適さない手法であることは、この時点で既に明白です。

さて、ピラミッド法には、もうひとつ大きな欠点があります。

それは何でしょうか?
それが次回のお題です(この話そのもの)。

#7へ続く


※ 体質やトレーニング目的では、メインセットを同じ重量で続けるが、同じ重量でセット組めない場合やサイクルによっては、メインセットを終えたら使用重量を落としてセットを続けることも多い



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