【プロローグ】
9月某日


家族で近所の温泉へ。
ベイビーと入泉し、マッサージ器にもまれながら、ワイフを待つ。

その前を若い女性が通り過ぎる。
こんな時間帯に可愛い子が来ているなんて!
んじゃ、また来るかなどと思ったり。



翌日

子供を幼稚園へ送る。
校門でお出迎えの先生が満面の笑みで、マスターに語りかけた。

「昨日、温泉でお会いしましたね♪」

ヨコシマで人間失格なマスターはひどく赤面した。



翌々日

またも温泉へ。
あ、美し過ぎる先生目当てではないぞよ。

その理由とは!?

切っちゃった。
20年ぶりくらいにハムストリングスを。
走っているときに。


それほど深刻ではなさそうなので、炎症が治まったであろう頃から、温泉へと相成ったわけ。

で、以前ならジェット水流が出ている浴槽に入ったときはベタに湧泉をあてがったものだ。

今回は、ハムの治癒促進を願って、ジェット水流を三陰交に狙い撃つ。

あ、漢字がアレな雰囲気なんで変な部位を想像してしまった慌てん坊もいるかも知れないけど、ツボ!ツボの話ね。



何で三陰交かというと、至陰や足三里も捨てがたいけど、それらはジェットを当てにくいし、自分がハムを切った原因を考えると、どうも三陰交が良いと思ったからだ。

理由はともかく、目的やターゲットがハッキリしていれば、温泉内での優先順位付けが明確になって、行き当たりバッタリ支離滅裂入浴も捨てがたいけど、これはこれで面白いなぁと思った。

#7へ続く



【関連】
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