「何故、割高のノンアルコールビールを選ぶ人がいるのか?」

飲んではいけない役やシチュエーションの時に近頃人気なノンアルコールビール。

自分が同じ立場であっても絶対に飲まないと思います。

酒税を含まないのに、発泡酒かそれ以上の価格のせい?

どうあがいてもそれなりの味のせい?


人によって理由は様々でしょうが、個人的にはそこまでして雰囲気を味わいたいと思わないのと、同じ飲料水なら価格が同じであってもお茶や炭酸系の方がマシと感じるからです。

なのに普通の飲料水に比べ割高感があるノンアルコールビールを選ぶ人がいるのは何故か?

それはたぶん、ビールをはじめとする類似飲料の香り付けに利用されているホップのせいではないでしょうか?

ノンアルコールビールもまた然りで、風味作りにホップが使用されています。



いじけホッパー兄弟ビールやビールもどきに欠かせないこのホップ、実はハーブの世界では立派なエースの一人なのです。

そこで語られる効能たるや「鎮静」、「抗菌」、「安眠」、「リラックス」、「美肌」、「育毛」、「女性ホルモン様作用」etcと数え上げればきりがありません。

特に注目されるのは、女性ホルモン様作用に次いで、そのリラックス作用。

ホップの香りを嗅ぐことや抽出物の摂取は、鎮静やリラックス効果をもたらすと言われています。

ビールやその類を飲んで「ホッ」とするのは、ホップの影響とも言われているくらいです。

当然、ビール感を出すためにノンアルコールビールにもホップがふんだんに使用されています。つまり、ノンアルコールビールは、ビールの雰囲気を味わうためだけのフェイクのようでいて、その実、ビールに負けないリラックス効果を隠れた効能として持っているようです。



つまり、人によっては割高感やガッカリ感があるノンアルコールビールに需要があるのは、それを好む人が「呑みたい」、「雰囲気だけでも」と思う気持ちが強いのではなく、ノンアルコールビールによってリラックスやオフモードへの気持ちの切り替えができる事に何とはなしに気がついているからではないでしょうか?

そのような視点でノンアルコールビールの缶を見てみると、中にはアミノ酸のグリシンが添加されたものも販売されています。

グリシンもまた鎮静やリラックス効果の高いアミノ酸として知られています。

ひょっとしたら、味付けのためではなく、ホップとの相乗効果を期待して添加されているのかも知れませんね。



と言うわけで、お酒に全く興味が無い人であっても、安眠や美容のためにノンアルコールビールに興味が出るような話になりましたが、個人的にはやっぱりタダでも要りましぇん。

2011-1へ続く



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