「近年における若い女性の体組成変化-中編」

同一の女性グループを比較的長期間観察した調査で明らかになったこと。

女性グループを5年間追跡調査。

「大学4年生→社会人5年生」
5年間で
除脂肪体重(筋肉を含む):5kg減
体脂肪量:3kg増
収支:-5kg+3kg=-2kg

体重減っているけど、体脂肪率めっちゃ上がってるヤン?という驚くべき結果は、如何にして起こったのか?

【実質的に太ってしまった上に太りやすい体質になってしまった理由とは?】

・紹介予定の間違ったダイエットによる「体重減ったけど、その内訳は筋量」というフィットネス視点では失敗にあたる行動と結果。

・社会人になって運動量が極端に減ってしまった為、除脂肪体重が減ってしまった。

と、簡単な推測ではそうなります。



【除脂肪体重が大幅に減ってしまうのが何故よろしくないのか?】

・除脂肪体重が減ると基礎代謝が下がる。諸説あるが、5kgも減ってしまえば、基礎代謝に与える影響は大きい→太りやすく、痩せにくい体質になる

・除脂肪体重は骨も含むので、5kg減の中には骨もある程度占めるはずだ。→実験の年齢以降は、ホルモンレベルの変化によって、失った骨密度(※)を取り戻すことは困難で、むしろ減る一方。→骨粗鬆症コース



これらを見れば、一般的にはヨロシクナイとなるはずです。

もちろん、その判断は正しいので、上記欠点やデメリットをなくすべく、食生活や運動習慣を見直して・・・つまり、行動様式を改革することで、フィットネス的な理想値への改善を目指すのも悪くありません。

基本は上記の考えで間違いありませんが、視点を斜めにずらせば、それほど暗く深刻に受け止める必要もないかも知れません。

#6の後編へ続く

※ 残念なことに骨密度を高めるには、カルシウムのサプリを摂ればよいと思っている人が多い



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