素養を知るなら母を観よ-5
「性染色体の不思議-XとYに差はあるか?-2」

Q:私の父は、特に運動しているわけでもないのに筋肉質なのに対して、私の方は筋肉質な身体になるのに相当な努力を要しました。しかも、よりショックなのは、父のチチ・・・ではなく、タマチンの方が僕チンより大きい事です。父親の体質や体型は、遺伝するはずですよね?


何故、母親は娘よりも息子を可愛いと思うのか?

それは、息子の方が娘よりも自分自身の遺伝情報を多く含んでいるからに他ならない。そして、判明していないだけで、性染色体には繁殖やルックスの優劣に関わる重要な要素が含まれているからかも知れない。

如何に自分の遺伝子を多く残すかと言う生き残りゲームの中で、自分の遺伝子を多く共有する子供を大切にするような心理を持つように進化したのだろう。

兎も角、息子は性染色体の情報に関しては、母親由来のX染色体の影響を多く受けるのだ。

一方、出番形無しに思える性染色体Y。

一般的には、本来雌ベースで出来ている身体を雄にシフトさせる「スイッチ」程度の役割しかもたないと考えられているようだ。Y染色体はX染色体に比べて、大きさも情報量も非常に少ないからである。

Y染色体が固有に含むのは、性腺を精巣へと誘導する遺伝子だけではない。


Y染色体によって受け継がれる固有の設計図は、実は精子の生産能力や精子そのものの質にあるようだ。

つまり、精子の量や質は、何となくの従来のイメージ通り父親から遺伝するのだ。


動物行動学的には、女が男の精子生産能力を見極めて自身の系譜に取り込んでいると捉えることができよう。その目に見えぬ精子生産能力の手がかりとなるのが、見た目に現れる「テストステロンレベル」であろう。

テストステロンレベルが高ければ、その大元の製造所である睾丸の性能が高い。

すなわち、睾丸の性能が高ければ、精子生産能力が高いはずだ。

よって、テストステロンレベルの高い雄と交わって、その遺伝子を次代に取り込むことができれば、その質・量共にレベルの高い精子を介して、自身の遺伝子が広まって行くことだろう。


高い精子生産能力とテストステロンレベルの源は、睾丸の性能によるものなので、Y染色体からは父親のテストステロンレベルも受け継ぐのだろう。

従って、今回の質問に関しては、少なくとも父親譲りのテストステロンレベルを質問者はお持ちのはずだ。

では、何故、ティンティンのサイズや筋肉に違いが出てしまったのだろうか?


素養を知るなら母を観よ-6へ続く



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その1 簡易判別法
その2 要はキンタマにあり
その3 栄養でテストステロンUP
その4 トレーニングでテストステロンUP
その5 恋愛でテストステロンUP
その6 映画でテストステロンUP
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