2009年にマスターが参加した石井教授のセミナーをうろ覚えで解説。

如何せん、うろ覚えなので、順序が前後しますがそこはご愛敬。

今回は、まず、サプリ塾塾生が好きそうな話から。

「大腰筋の話-前編」

大腰筋に関しての詳細は、自分で調べてもらうとして、その股関節を屈曲させる機能は太腿を前に振出したり、高く引き上げる動作に関わる為、アスリートなら十分に重要性を理解しているはずだ。

近年では、黒人は白人に対して大腰筋の断面積が3倍以上であることが知られており、この差が黒人の桁外れのスプリント能力に関係していると考えられている。

スプリンターにおいては、大腰筋を含めた腸腰筋の発達が認められ、腸腰筋の発達によって、ストライドが生み出されているだろうと言われている。


大腰筋を含む腸腰筋は、脚を前方へ向かわせる動作に関わる筋肉と一般的には理解されているが、実は脚を後ろに蹴り出す動作にも関わっているので、ますますスプリンターや跳躍系種目などのトラック競技者には見落とすことができない筋群であるといえるだろう。


さて、大腰筋に関して黒人は白人の約3倍の断面積を持つと言われているが、黄色人種たる日本人についてはどうだろうか?

もちろん、最も劣ることは、想像するに容易い。

大腰筋の強さが腰痛予防になる点から考えても、腰痛が多い日本人の大腰筋が圧倒的に小さいことが予測できるだろう。

ちなみに大腰筋が発達している高齢者は、転倒のリスクが低く歩行速度が速いそうで、一般の高齢者が大腰筋を鍛える事で歩行能力が改善されるそうだ。


「競技者じゃないけど、何だか腸腰筋(大腰筋を含む)を鍛えたくなってきた!」盛り上がってきたところで、次回へ続く!

#2へ続く



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