第1回「体脂肪・まずは敵を知ろう」
後編:マスターによる新訳-発展編
さて、体脂肪管理において最も注意を注ぐべきは、脂肪細胞増殖の阻止でしょう。我々大人が過去に戻る事はできませんが、現在では大人になってからでも脂肪細胞の増殖が起こると言われているので、これ以上増やさないように努力しないといけません。
ここまで学習すると太りやすい体質というのは、脂肪細胞増殖が主犯のようなイメージになりますが、最近では新しい事実の判明やその対策、そして明るいニュースも充実しています。
後編:マスターによる新訳-発展編
さて、体脂肪管理において最も注意を注ぐべきは、脂肪細胞増殖の阻止でしょう。我々大人が過去に戻る事はできませんが、現在では大人になってからでも脂肪細胞の増殖が起こると言われているので、これ以上増やさないように努力しないといけません。
ここまで学習すると太りやすい体質というのは、脂肪細胞増殖が主犯のようなイメージになりますが、最近では新しい事実の判明やその対策、そして明るいニュースも充実しています。
「胎児期の胎盤の質と肥満」
脂肪細胞の数は、大人になるまでに決まってしまうって!?
そこで、自分の子供に意識が及ぶ人もいるかも知れませんが、脂肪細胞増殖期を狙って親がカロリー制限をかけるのは早計です。とある研究では、胎児期の栄養状態が悪い場合の方が中年期に肥満や成人病が発生しやすい事が明らかにされているからです。
成人してからの健康状態に、胎児期の胎盤の質が大きく影響しているのです。
この事実から考えれば、子供の頃は痩せていたから安心と高を括るのも良くないでしょう。
また、乳幼児期や思春期も土台を築く重要な時期ですので、度が過ぎたカロリー管理は良くありません。
「しぼみやすい脂肪細胞としぼにくい脂肪細胞!?」
脂肪細胞にたわわに蓄えられた中性脂肪の多くは、脂肪細胞上のβアドレナリンレセプターに「アドレナリン」が取り付くことで、ロックが開放されるが如く、血中に脂肪酸として放出されます。
通常、運動やサプリメントによってアドレナリン血中濃度を増やすことができれば、体脂肪は燃焼されやすくなりますが、アドレナリンによる脂肪酸の放出が鈍いという弱点を持つ、前述のβアドレナリンレセプターのDNAに変異を持つ人が存在します。
この「痩せにくい体質」と呼べるβアドレナリンレセプターに変異を持つ人は、何と日本人の30%以上を占めます。
つまり、肥満の原因や種類は様々ですが、日本においては、脂肪細胞増殖や肥大に加えてβアドレナリンレセプター変異由来の肥満がある訳です。
と言う事で、現代では脂肪細胞増殖や脂肪細胞肥大による肥満、それらの複合による
肥満を軸に、胎児期の胎盤の質やβアドレナリンレセプター不活性等の要因が絡み合って、ひとつの肥満状態を形成していると考えることができます。
このような視点を得られれば、○○だけダイエットなどにみられる一点集中式のピンポイントアプローチでは中々成果が得られないことが容易に想像できます。
やはり、この面においても、多角的アプローチや包括的な対処、そして21世紀ならではのアプローチが必要と言えるでしょう。
新訳実践講座へ続く
【関連】
ヤングサプリマスターのトレ講座 #0 プロローグ-前編
ヤングサプリマスターのトレ講座 #0 プロローグ-後編
ヤングサプリマスターのトレ講座 #1「体脂肪・まずは敵を知ろう!」 オリジナル版
ヤングサプリマスターのトレ講座 #2「体脂肪・まずは敵を知ろう!」 現代版-基礎
ヤングサプリマスターのトレ講座 #3「体脂肪・まずは敵を知ろう!」 現代版-発展
ヤングサプリマスターのトレ講座 #4「体脂肪・まずは敵を知ろう!」 現代版-実践講座
脂肪細胞の数は、大人になるまでに決まってしまうって!?
そこで、自分の子供に意識が及ぶ人もいるかも知れませんが、脂肪細胞増殖期を狙って親がカロリー制限をかけるのは早計です。とある研究では、胎児期の栄養状態が悪い場合の方が中年期に肥満や成人病が発生しやすい事が明らかにされているからです。
成人してからの健康状態に、胎児期の胎盤の質が大きく影響しているのです。
この事実から考えれば、子供の頃は痩せていたから安心と高を括るのも良くないでしょう。
また、乳幼児期や思春期も土台を築く重要な時期ですので、度が過ぎたカロリー管理は良くありません。
「しぼみやすい脂肪細胞としぼにくい脂肪細胞!?」
脂肪細胞にたわわに蓄えられた中性脂肪の多くは、脂肪細胞上のβアドレナリンレセプターに「アドレナリン」が取り付くことで、ロックが開放されるが如く、血中に脂肪酸として放出されます。
通常、運動やサプリメントによってアドレナリン血中濃度を増やすことができれば、体脂肪は燃焼されやすくなりますが、アドレナリンによる脂肪酸の放出が鈍いという弱点を持つ、前述のβアドレナリンレセプターのDNAに変異を持つ人が存在します。
この「痩せにくい体質」と呼べるβアドレナリンレセプターに変異を持つ人は、何と日本人の30%以上を占めます。
つまり、肥満の原因や種類は様々ですが、日本においては、脂肪細胞増殖や肥大に加えてβアドレナリンレセプター変異由来の肥満がある訳です。
と言う事で、現代では脂肪細胞増殖や脂肪細胞肥大による肥満、それらの複合による
肥満を軸に、胎児期の胎盤の質やβアドレナリンレセプター不活性等の要因が絡み合って、ひとつの肥満状態を形成していると考えることができます。
このような視点を得られれば、○○だけダイエットなどにみられる一点集中式のピンポイントアプローチでは中々成果が得られないことが容易に想像できます。
やはり、この面においても、多角的アプローチや包括的な対処、そして21世紀ならではのアプローチが必要と言えるでしょう。
新訳実践講座へ続く
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