心の旅サプ-後編

8月24日(月)
早起きし、まず、ホテルのショッピングセンターへ土産を買いに。
チェックアウト前に、土産と荷物の95%を段ボールに詰めて、宅急便で自宅へ配送。

積載量を最少にして、出銭ーシーへ・・・。
ハイ、今年、4回目の出銭ーリゾートです。

え?「行き過ぎヤロ!?」って?いやいや!サービス業をやっていたら、ここでプロフェッショナルを学ばないといけないのだ。研修なのだよ。

え〜今回のルートは、マジックランプシアターに直行してファストパスをゲットしてから、シンドバットのヤツに乗って、終わる頃には予約時間になってるだろうと言う予定を立てていた。

シンドバットへ辿り付くまでは予定通りであったが、またも想定外が起こった。以前までは何でも来いだった子供がスーパーにやってきたお化け屋敷を経験した影響で暗いところが駄目になってしまったのだ。

当然、シンドバットも駄目、説得していたらシアターの時間になったので、シンドバットを諦めてシアターへ行き、係員のお姉さんに協力してもらって説得を試みるも泣き出す始末。お姉さんも悲しそうだ。

シアターも諦め、マーメイドドラグーンシアターも海底二万マイルも無理。
子供はと言うと、もう帰る!!

帰る?帰るやと!?
ネズミーやでココ!まだ、何も体験してへんヤン!

何とか説得を試みても、帰るの一点張り。
帰る帰るって、お前、手柄山遊園地やハーバー遊園地とちゃうぞ!出銭ーやぞ!それでも、そないに強情張るんやったら、ホンマに帰ったるからなぁー!後で吠え面かくなよ!

南中前に帰宅を決意したその時だった。
内なる心の声が聞こえた。

ちょっと待て。冷静に考えるんだ。このまま帰ってしまえば、誰もハッピーになんないよ。家で待つワイフも、誰にとっても良い思い出にならないよ?

そうか!そうやんね?
発想を変えよう。アトラクションなんてどうでもいいや!何のアトラクションも参加せず、施設を一周練り歩いてやるぜ。ガツガツしない。それが一番贅沢な楽しみ方だ。

そう気持ちを切り替えて、もう一度、子供に接すると子供の気持ちも変わったようで、笑顔が戻った。まずはローストビーフサンドを食べよう。船のバーに行って、子供がサンドをパクつく間、カクテルをガブガブ飲んで2時間近く滞在し、施設のディテールを観察して歩いた。

視点、スタンス、アプローチがが変われば、気分も違う。
おお、さすがは夢の国、みんなが友達に見えるぜ!
そりゃ、お前が酔っぱらっているからだ!

並ばず、参加せずだったが、あっという間に時間が過ぎて、帰路へ着く時間に。子供を着替えさせ、自分も汗だくになったシャツを着替えて出発。

またも、50分前に新幹線乗り場へ着いたが、子供が爆睡しており物理的にチケットの変更が難しかったので、そのまま予定のやつを待った。

乗車後、ポツポツと空席はあったが、「幼児0円=親がだっこ」の考えなので、子供をずっと抱えたまんま座っているスタボーンなマスターを観察していた年上のビジネスマンが手早く報告書か何かを終えて、自分の席を譲ってくれた。

断るとガッカリすると思ったのと、頑なな姿勢を見かねたのだろうと、素直に受け入れた。受け入れたはいいが、子供から解放されて携帯で遊んでいたらアホ親丸出しなので文庫本を読むことにした。しかし、唯一の文庫本は、「最も危険なゲーム」の原文だったので、非常に苦痛だった。

子供は結局、姫路駅まで寝ていたので、トーキョーが近いモノと思い込んだだろう。いい気なモンだ。


で、オチは・・・
結局、この話で表現したかったのは、「子供の成長」を目的としていたが、結局の所、自分の「心の成長」に繋がったと言うことである。

そして、自分の成長や家族の成長、心の成長には必ずしもそうではないが、「余裕」や「客観的視点を得るための(余裕ある)時間」と言うものが必要ではないかと思うようになった。

また、対戦さながらの子供との接触は、自分の成長にもなるし、このようなゲームを人任せ、あるいはワイフばかりに任せておくのは勿体ない、プレイヤーとしてもっと自分も参加したいと言う欲求が強くなった。

つまり、こんな経験もサプマスが通販専門になった理由のひとつなんだな。

旅サプ2010へ続く



【関連】
オラ東京さ行っただ2009-Part.1
オラ東京さ行っただ2009-Part.2
オラ東京さ行っただ2009-Part.3
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マスターの旅サプ2009-2-後編
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