女性アスリートの筋肉増強法 中編
前回は、無駄な筋分解減らしつつ、食事からの筋合成を増やそうと言った内容だった。つまり、無駄な支出を減らして収入を増やす努力を平行して行えば、ゲインが得られるだろうという非常に簡単な算数の話である。
今回はその基本中の基本をおさえた人の次のステップについて考えてみよう。
前回は、無駄な筋分解減らしつつ、食事からの筋合成を増やそうと言った内容だった。つまり、無駄な支出を減らして収入を増やす努力を平行して行えば、ゲインが得られるだろうという非常に簡単な算数の話である。
今回はその基本中の基本をおさえた人の次のステップについて考えてみよう。
C、「テストステロンの利用率を高める」
我々は、ついついレイズする考えに陥りがちだ。テストステロンの効果は確かに魅力的だが、増やすばかりに気をとられていては、足元をすくわれるかも知れない。良い大人になったのだから、「それ」が何処でどれだけ利用されるかにそろそろ関心を払うべきだ。
テストステロンと言うアンドロゲンの体内での作用は多種多様なのだが、アスリートが欲するのは、筋肉でのタンパク同化であろう。他のどの部位でもなく、なるべく筋肉のみで働いて欲しいはずだ。
そこで、筋細胞上のテストステロンが取り付く専用のレセプター(受容体)の数を増やし、その感度を高めると言う考えがある。このアンドロゲンレセプターの活性(数と感受性UP)が高まれば、より多くのテストステロンが筋肉へ導かれる。
つまり、アンドロゲンレセプター活性が高いと、筋肉でのテストステロン利用率が高まるのだ。
この現象は、実はテストステロンレベルが低い女性にも歓迎すべき現象で、貴重なテストステロンをなるべく筋合成活性の為に利用できると言う寸法だ。
また、ドラマチックな仮説となるが、少しずつでも筋細胞上のアンドロゲンレセプターの数や感度が高まっていけば、血中遊離テストステロンレベルが下がりやすくなるだろう。これをモニタリングした身体は、更なるテストステロンの生成の指令を出すに違いない。
つまり、テストステロン感受性が高い環境を維持することは、高テストステロンの維持につながり、ひいては女性アスリートのテストステロンアップの数少ない方法となるだろう。
1、L-カルニチンを摂取する
ダイエットサプリとしての認知度が高いL-カルニチンは、今日ではマッスルサプリと呼ぶに相応しい数多くの研究結果を持つ。とりわけ、L-カルニチンの「アンドロゲンレセプター活性作用」は、血中遊離テストステロンを速やかに筋肉へと運び込んで、筋合成を高める。
この作用は、テストステロンブースターを使用している人間だけでなく、非使用の一般の男女でも利用すべきである。
また、L-カルニチン自体が超回復を促す作用や遅発性筋肉痛を抑制する作用が非常に高いので、瞬発力系アスリートとの相性はかなり高いと言えるだろう。
2、アルファリーンを摂取する
アルファリーンに含まれるオメガ3脂肪酸は、「筋膜の透過性を高めて栄養素やテストステロンの筋肉への取込みを増やす」と言われている。つまり、血中遊離テストステロンの筋肉における利用率を高める可能性を持つのだ。
また、アルファリーンの主成分である魚油オメガ3とCLAは、共に筋肉のインシュリン感受性を高めて筋肉に対する栄養分配を高めるので、一石二鳥の効果を持つ。
3、各部位にストレッチ種目を採用する
ウエイトトレーニングを行う際に、ストレッチ種目を行うと、筋細胞上のテストステロンレセプターが増えると言われている。よって、各部位に1種目はストレッチ種目を採用したトレーニングプログラムを組むべきである。
以上が女性アスリートが本当に筋肉増強を語る際に前編の基本的サプリメンテーションに加えるべき「基本戦術」である。
つまり、女性の筋肉増強において、ステロイドやドーピングの話をする前に、これら二編の基本をおさえるべきで、また、もしも理解や実践し難いなら、ウエイトトレーニングや筋肉増強というアプローチは一旦置いておいても良いかも知れない。
後編へ続く
【関連】
女性アスリートの筋肉増強法2009-2010 イントロダクション
女性アスリートの筋肉増強法2009-2010 前編
女性アスリートの筋肉増強法2009-2010 中編
女性アスリートの筋肉増強法2009-2010 後編
トップアスリートのサプリメンテーション-1-前編
トップアスリートのサプリメンテーション-1-中編
トップアスリートのサプリメンテーション-1-後編
トップアスリートのサプリメンテーション-2-前編
トップアスリートのサプリメンテーション-2-中編
トップアスリートのサプリメンテーション-2-後編
トップアスリートのサプリメンテーション-2-応用編
我々は、ついついレイズする考えに陥りがちだ。テストステロンの効果は確かに魅力的だが、増やすばかりに気をとられていては、足元をすくわれるかも知れない。良い大人になったのだから、「それ」が何処でどれだけ利用されるかにそろそろ関心を払うべきだ。
テストステロンと言うアンドロゲンの体内での作用は多種多様なのだが、アスリートが欲するのは、筋肉でのタンパク同化であろう。他のどの部位でもなく、なるべく筋肉のみで働いて欲しいはずだ。
そこで、筋細胞上のテストステロンが取り付く専用のレセプター(受容体)の数を増やし、その感度を高めると言う考えがある。このアンドロゲンレセプターの活性(数と感受性UP)が高まれば、より多くのテストステロンが筋肉へ導かれる。
つまり、アンドロゲンレセプター活性が高いと、筋肉でのテストステロン利用率が高まるのだ。
この現象は、実はテストステロンレベルが低い女性にも歓迎すべき現象で、貴重なテストステロンをなるべく筋合成活性の為に利用できると言う寸法だ。
また、ドラマチックな仮説となるが、少しずつでも筋細胞上のアンドロゲンレセプターの数や感度が高まっていけば、血中遊離テストステロンレベルが下がりやすくなるだろう。これをモニタリングした身体は、更なるテストステロンの生成の指令を出すに違いない。
つまり、テストステロン感受性が高い環境を維持することは、高テストステロンの維持につながり、ひいては女性アスリートのテストステロンアップの数少ない方法となるだろう。
1、L-カルニチンを摂取する

この作用は、テストステロンブースターを使用している人間だけでなく、非使用の一般の男女でも利用すべきである。
また、L-カルニチン自体が超回復を促す作用や遅発性筋肉痛を抑制する作用が非常に高いので、瞬発力系アスリートとの相性はかなり高いと言えるだろう。
2、アルファリーンを摂取する
アルファリーンに含まれるオメガ3脂肪酸は、「筋膜の透過性を高めて栄養素やテストステロンの筋肉への取込みを増やす」と言われている。つまり、血中遊離テストステロンの筋肉における利用率を高める可能性を持つのだ。
また、アルファリーンの主成分である魚油オメガ3とCLAは、共に筋肉のインシュリン感受性を高めて筋肉に対する栄養分配を高めるので、一石二鳥の効果を持つ。
3、各部位にストレッチ種目を採用する
ウエイトトレーニングを行う際に、ストレッチ種目を行うと、筋細胞上のテストステロンレセプターが増えると言われている。よって、各部位に1種目はストレッチ種目を採用したトレーニングプログラムを組むべきである。
以上が女性アスリートが本当に筋肉増強を語る際に前編の基本的サプリメンテーションに加えるべき「基本戦術」である。
つまり、女性の筋肉増強において、ステロイドやドーピングの話をする前に、これら二編の基本をおさえるべきで、また、もしも理解や実践し難いなら、ウエイトトレーニングや筋肉増強というアプローチは一旦置いておいても良いかも知れない。
後編へ続く
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