大胸筋の見栄えを良くしたい-8

Q:スポーツクラブに通い始めて2年以上経ちますが、思ったように大胸筋が発達しません。フリーウエイトコーナーがあるので、一応ベンチプレスには、熱心に取り組んでいる方だと思います。特に競技を行っているわけではなく、単に大胸筋の見栄えを良くしたいだけなんですけど、上手く行きません。

大胸筋は比較的発達させるのが簡単な部位と言えるでしょう。

・鍛える動作が単純
・種目や手段が豊富
・身体の前面に付いているので意識しやすい
・元々、神経的に発達している
・テストステロンブースター等のサプリの反応が良い

・・・等々のアドバンテージが他の部位に対してあるからです。

しかし、これまで紹介したように、単一的かつ一方通行的なアプローチのみの漫然としたトレーニングを行っているだけでは目を見張る発達は難しいので、多角的視点とアプローチによる明確なコンセプトを持ったトレーニングを行うべきでしょう。

その為には、現在の自分を良く分析する必要がある。

弱点の確認に始まり、「速筋体質か、遅筋体質か?腕は長いか、短いか?テストステロン反応は?」等々のプロファイリングを行う事で、はじめてトレーニングの目的設定と目的達成のプログラミングが行えるのだ。


・どの辺りのボリュームがないせいで見栄えがしないのか?
これがわかれば、筋優先法的に上部を優先すべきか、下部を優先すべきかがある程度判別できる。

・あるいは、基礎的な筋力不足による強度の不足
腕立て伏せ以下の強度になっていないだろうか?

・速筋体質か、遅筋体質か?
ローレップスに設定すべきか、ハイレプストレに設定すべきか?

・腕の長さは?
腕が長過ぎると、プレス系で負荷を増やし難いかも知れない。腕が短過ぎると、胸に負荷を集め難いかも知れない。


・・・etcの条件や目的によって、採用すべき種目やそれらの優先順位、強度、レップスが変わってくるだろう。当然ながら、このようなプロファイリングは、問題を抱える部位ならどこでも採用すべきである。


さて、プロファイリング!×プロファイリング!と言うだけでは、具体性に欠けてイメージし難いかも知れないので、次回は僭越ながら不肖マスター自身のトレプロファイリングによる胸トレプログラムを紹介しよう。

#9 番外編-前編(分析編)へ続く



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