皆さんは、パンダを見た事があるだろうか?

マスターは、小学校3年生の時に神戸のポートアイランドで開催された「ポートピア'81博覧会」で見たのがたぶん最後だ。車でも電車でも60分圏内、アンテナ3本の神戸市立王子動物園にパンダがおわすのに行った事がないのは、人生をサボっている証拠だろうか?

ところで、見たくても飼っている所が少ない為にテレビやソックリさん以外では、なかなかお目にかかれないこのパンダ。知っていそうで知らない事が多いのもその為か?


パンダは、竹を主食にする完全な草食動物のように思われがちだが、少々、事情は異なる。パンダは、クマの近縁にあたる動物で、ごく近年に(どういうわけか)草食へシフトしたそうだ。その為、身体の構造が完全に草食に適応しきっていない。

牛などの草食動物は、長い腸管、複数の胃、セルロースを分解するバクテリア等々を備え、繊維質の草木を消化する機構を有しているが、パンダはほぼ肉食(雑食)のままの消化管なのだそうだ。

腸管も盲腸も未発達、バクテリアを有さず摂取食物のエネルギー変換効率が悪いパンダの戦略は、ひたすら食べ続ける!消化は悪くても、量でカバーすると言う効率の悪い方法なのだ。



さて、世間では草食系とか肉食系なんて言う言葉が流行っているそうで。人を一方的な枠組みに決め付けるのは良くないが、性格ではなく体質的な「草食系」と「肉食系」の分別はできるようだ。

日本人の多くは、欧米人に比べ腸管の長さが2〜3mも長いと言われている。これは、繊維質の多い食物の消化に適応する為に長くなったそうだ。

つまり、日本人は欧米人に比べ、比較的穀物や高繊維質の消化に優れていると言うことだ。また、腸管の長さだけでなくアミラーゼ等の消化酵素の適応も果たしているのだろう。

ここで問題となるのが、一元的に日本人を人括りにしてしまってはいけないと言う事である。

日本人の体質的進化は、狩猟採集的適応を遂げた縄文人と農耕的適応を果たした弥生人と言う系譜を持つ。現代においても、地域や出身によっては、どちらかの特徴を色濃く持つのが日本人なのだ。

#4へ続く



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