世界とのフィジカルレベルとの差を埋めるべく、「フィジカルレベルを高めたい」と言う目標は、本来は巨視的に取り組むべきであるが、今シーズン中と言う短期間であっても可能であろう。

しかし、トレーニングによって、フィジカルパワーの増加が得られても、競技にフィードバックできるかできないかは別の話となる。つまり、筋量やパワーの増加が得られても、それをフォームや実技に活かす事ができなければ、「デッドウエイト」、「オーバースペック」となって逆にパフォーマンス低下を招く可能性があるのだ。

今回のケースは、多少のゲインはあっても、デッドウエイトとなるほどの増加ではなく、9月に入ってからのピーキング期の練習で修正可能だろうと言う判断となった訳だ。

上記の技術的修正はコーチの仕事となるので、サプリマスターとしてはピーキング期の修正がスムーズに行われるような栄養摂取のカスタマイズを施す必要がある。
「増加パワーと質量に対するフォームの修正に対する実践栄養学的アプローチ」
ニューロスタック1、「アダプト
アダプトは、ATP生産及び貯蔵ATP量を増やす事で、瞬発力系競技の試合時におけるパフォーマンス低下を防止する目的で採用したが、同時に肉体的精神的ストレスに対する耐性をつける効果が高い。

あらゆるストレスによって誘発されれる過剰なストレスホルモン分泌を抑える事で、ニューロンやシナプスの活性が高く保たれるので、ゲインに対する新たな動作獲得に貢献するはずである。

また、このアンチストレスハーブ群は、試合前のプレッシャー対策にも良い。


2、「ハイパードライブエナジー
ピーキング期のトレーニング前に最適なサプリ。アルファ波増幅効果によって、集中して練習に取り組む事が出来る。使用頻度的に9月の試合時まで持ちそうなので、こちらを採用。

ハイパーシリーズの積極的な採用の真の意味は、フォスファチジルセリンの定期的な摂取である。ご存知の通り健康サプリとしてのフォスファチジルセリンは、適度にコルチゾールを抑える事でニューロンとシナプスの活性を保つ作用が高い。また、PSは細胞膜の重要な材料である。

マスターの仮説になるが、ニューロン活性だけでなく、PSによって細胞膜が常にフレッシュな状態に保たれる事で、細胞間情報伝達が向上し神経伝達速度や新規プログラムインストール速度の向上が狙いなのだ。


3、「UP!
何度か紹介しているが、UP!もまた非常に優れたアンチストレスサプリなのだ。表面上は、筋肉の収縮や無意識動作のコントロールに関わる神経伝達物質を安定供給する事で、試合期に最高のパフォーマンスを発揮させるのが狙いである。

しかし、その実、やはり他のサプリ同様に、過剰なストレスホルモンを適度に抑えることでニューロンの不活性を防止し、適応力を高める事を目的としている。つまり、新に獲得したフィジカルパワーを素早く競技にフィードバック可能になるような計算が入っているのだ。



「ニューロン活性スタックの可能性と意義」
これら、脳神経や伝達系の活性を高いレベルで保つ効果を兼ねるサプリの組み合わせは、「ニューロンスタック」と呼ぶ事ができ、それぞれ単体の即応的なパフォーマンスアップ効果以外にも、新規動作獲得速度向上や環境適応能力向上目的において一役も二役も買う事ができる。

そして、一見、これらは競技おけるパフォーマンスアップサプリの集大成に思えるが、3年後あるいは10年後のピークパフォーマンス維持や更なる向上を目指す人にとっては、現役生活を質実共に延長するアンチエイジングの意味合いが強い。

つまり、ハイグレードの基本サプリやオプショナルサプリは、将来の自己像を見据えた自分に対する長期的な投資と捉えることもできるのだ。



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