新訳小説版!?「映画版『機動戦士Zガンダム』を観た」
本来なら、先日発売されたばかりの「機動戦士ガンダムMSIGLOO2 重力戦線 第3巻 ※」の感想を書くべきだ。

何故かって?

そりゃ、少しでもオススメする事で、作品の認知度が高まれば、続編が製作される可能性が高まったり、予算が増えて少しはマシなガンダム作品に出会えるかも知れないからだ。

あと、関連商品が玩具化される可能性も高まるかも。

しかし、どうやら、そんな心配をする必要もなさそうなようだし、何より語っていいほど何十回も観てないので、先に新訳Zガンダムをば。

何で今更、新訳Zガンダムかと言うと、アラ30〜40絶賛、「亡国のイージス」の福井晴敏氏が執筆中の機動戦士ガンダムUCが今冬、満を持して映像化されるからだ。新訳Zのようには、なってくれるなと言う願いを込めているワケ。

ちなみに、サプリ塾においてZネタは皆無であるが、TV版も観直したし小説版も持っている。
さて、映画版Zガンダムは、元祖の7年後を描く暗い内容かつ解り難かったTV版を解りやすく再構成した作品だ。新訳の枕詞に相応しい大胆なアレンジで、明るく理解しやすいストーリーとなっているので、初めての方も安心の内容となっている。

・・・が、新規獲得お手軽作品にしても「戦中派ホイホイ」としても、酷い映画とも言える点がある。

だいたいこんな感じまず、作画の酷さだ。TVで使用したものをつぎはぎで流用しており、これはコレで酷いが、要所要所で挿入される新規作画とのギャップが著しく観るに耐えない。

このギクシャクしたギャップは、予算の関係や作画監督の違いによる所が大きいのだろうが、あまりにもファンや大人をバカにしている。

増して昨今のメカをフルCGで描いた「MSIGLOO」や「マクロスF」を観た眼には、キツイのは明らかで、フルCGは無理でも映画と呼ぶなら、全部書き直すべきだった。


次、ストーリのアレンジが中途半端。
何のカンの言っても、所詮は玩具を売るための作品なのにシューティング要素がまだまだ低い。

随所に新規アクションが見られるが、元祖「アムロ十番勝負」のような、VSシャアザク、ランバ・ラル、黒い三連星、シャアズゴック、キャメルパトロール、コンスコン、ビグザム、シャアゲルググ、エルメス、ジオング・・・と言うような歴史に残る名勝負名アクションがないのがZガンダム最大の欠点だろう。

そして何より、許せないのは、相変わらずエマ中尉が死んでしまう事だ!


ネタですぜ!そんな感じで、MGガンダムVer.2(※2)のように何でも昔のテイストのままリバイバルすれば、戦中派がホイホイ買うと思ったら大間違いであり、大人にDVDやBDを買って欲しけりゃ、再鑑賞、再々鑑賞に堪えうるように、せめてUCを始め今後製作されるガンダムにおいては、メカはフルCGにするべきだ(お願い!)!!

と言っても、新春公開映画「新訳 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」には、期待してしまう(←ネタ)。

ま、今回は、要するに戦中派の大人を馬鹿にするなという話。

ガノタ塾6月号へ続く

※ 重力戦線第3巻、ガンタンクが好きになる作品です
※2 あ、Ver.2買っちゃったよ〜、作ってないけど



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