人には普段、二元的ロジックではなく感情と直感を含めたトータルで判断すべきだとのたまうマスターであるが、この前の休日を振り替えれば、非常に合理性及び自我優先の一日であった。

4月15日(水)
例の患いの為、別の病院にて再検査。
1日近くを費やし、時既に夕方。

このまま、休日が終わってしまうのか?
すっごく痛い検査によって続く痛みがあったが、寝ているのは勿体無い。

スモーカー1、縁あって、近々、年代モノのボルドー数本が届く。

2、熟成したボルドーには、スモークチーズが必要だ(自論)。

3、買ってきた店屋物では、風味負けしてしまうので作ろう。

4、ついでに寝かせてあった塩豚やハーブ漬豚も燻してしまえ!

5、かくして、スモークチーズ70個とベーコン4塊が完成した。
4月16日(木)
朝、ホームセンター巡り。
夏野菜の苗を物色するためだ。

昼、土作りの前にすることは、春野菜を引っこ抜く事だ。
さらば、ミニタマネギ、ニンジン、ブロッコリー。

石灰やら魚粉を混ぜたり、土作りはサプリをブレンドするのに似ていて面白い。漫画「リトルフォレスト」の影響で、長靴を買ったのでご機嫌である。

ワインそうこうしているウチに、思ったよりも早くワインが届いた。

え〜と、ナニナニ・・・
「キノコの香り、森の香り、と様々な香りが涌き上がってくる複雑さを持っています。良い具合に熟成しており、柔らかいタンニンと酸味がなかなか良いバランスを見せています」

チャキチャキチャキーン。
引っこ抜かれた哀れな野菜達を最も美味しく供養するには、ワインとホワイトシチューがベスト。ハーブベーコンでダシを取って、ミニタマネギを丸のまま使えば、ビジュアル&感度バッチリ!

ベシャメルソースバターと小麦粉を焦がさぬように炒める。

まずは、ベシャメルソース作りだ。

シチュールー?
何それ!?

ベーコン左:タマネギと月桂樹を入れてベシャメルソースに香り付け。

右;ベーコンをコンガリ焼く。

で、ベーコンから脂が出たら、水と庭野菜を入れてアクを取りつつひと煮立ち。

野菜に火が通ったら、ベシャメルソースを加えて、塩で味を調える。

完成最後に生クリームとブロッコリーを入れたら、完成〜♪

丸のままのミニタマネギのみならず、自分で作った野菜は全部柔らかくて甘い!

ベーコンのおかげで爽やかな見栄えの中にコクがあり、とても美味しい!

そんな感じで、最後は男の家庭料理のようなオチとなったが、エゴや合理性を追求することは、一見無粋にみられるかも知れないが、そうではない。

手作りシチューは自分だけでなく家族にとっても美味しく、スモークチーズも同様でワイフの実家におすそ分けすれば、結局は皆がハッピーになると言う結末に着陸でき、我や打算と言うのも悪者ではなくなるのだ。

要は、「幸せ」をシッカリ定義付け、幸せの追求とのベクトルが一致すれば、時にはエゴや打算もいいんじゃない?と言う話。

そして、これはフィットネスにも応用可能で、「フィットネスの追究」と「自分で定義付けた幸せの追究」のベクトルは同じ方向を向くべきなんだと言う主張だったりする。