お腹周りをスッキリさせたい2009-2 巨視的アプローチ-理屈編

Q:現在まで、筋トレと有酸素を合わせて行ってきましたが、思ったほどお腹の肉が落ちません。何か良い方法はないでしょうか?

前回の通り、最優先事項がお腹周りだけなら、体脂肪を落とす事のみに集中する事が重要です。

短期的には、食事のコントロールによるダイエットやファットバーナーによる体脂肪燃焼促進が効果的でしょう。

また、内容や頻度によっては、ハードな有酸素運動も効果があるかも知れません。

1〜3ヶ月で、とにかく腹回りをスッキリさせないといけない場合は、上記の考えに基いて実践すると良いでしょう。
上記は、腹筋はクリアにならずとも、少しはシェイプしたい方やあと少しで目標達成の方に適するでしょう。

しかし、「筋肉も付けたい」や「フィットネスライフ」と言う目標と腹回りの問題を共存させるなら、長期的な視点で取り組む必要があります。

まず、体脂肪率をコンスタントに下げるには、イージーな有酸素運動重視ではいけません。

あなたのジムを見回してみてもわかることですが、皆勤賞の有酸素オンリーの人は、果たして結果がでているでしょうか?もしも、工夫の無い有酸素で体脂肪が落ちるなら、今頃、皆勤賞持ちの有酸素&スタジオ愛好家の人たちは骨と皮になっていてもおかしくありません。

別の話になって長くなるので今回は割愛しますが、強度及び頻度設定と工夫の無い有酸素運動で、体脂肪率を下げるのは少々困難です。また、ケアの足らない有酸素運動は、しばしば、筋量を減らして結果的に体脂肪率を高める事は、サプリ塾塾生ならご存知の通りです。

腹回りに関しては、急を要さず、じっくり身体作りに取り組みたい場合は、筋量を増やし基礎代謝を高める必要があります。

基礎代謝は、生命維持に最低限必要なカロリーで、60kgの人なら約1440kcalと言われています。一般的には、筋肉量を増やす事でこの基礎代謝の値を上げることができれば、太りにくくかつ痩せやすくなるだろうと言われています。

近年では、筋量の増加と基礎代謝は比例するが、筋肉自体の基礎代謝は思ったほど高くないだろうと言う意見もありますが、筋肉量が増えればそれ自体が欲するグリコーゲン量は増大するので、基礎代謝を顧慮しなくても結果的にはやはり太りにくく痩せやすい体質になるはずです。

なので、あせらずじっくりと取り組める方は、年間を通して「筋量を増やす月」、「筋力を高める月」、「食事管理やファットバーナーを利用した減量期の月」とサイクルを組むのが良いでしょう。

筋肉を付けつつ目標を達するには、1年かけて腹回りを落とすと言うアプローチ、もしくは、3〜5年に一回の天下一武道会を目指すが如く、3〜5年かけてしっかり基礎を築くようなアプローチが良いと思います。

あ、もちろん、お急ぎの方は、最初に紹介したアプローチでOKです。

#3へGo!



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