体験が先か、想像が先か?
マスターが小学校3年生の時「チョコレート戦争」と言う児童向けの本を読みました。
「エクレアは、中のクリームが飛び出さないようにそぉ〜とかじるんだ(うろ覚え)」
そこで描写される洋菓子「エクレア」の美味しそうなこと美味しそうなこと・・・。エクレアと言う物体を食べた事も見た事もない幼きマスターの口蓋にツバがあふれたものです。
マスターが小学校3年生の時「チョコレート戦争」と言う児童向けの本を読みました。
「エクレアは、中のクリームが飛び出さないようにそぉ〜とかじるんだ(うろ覚え)」
そこで描写される洋菓子「エクレア」の美味しそうなこと美味しそうなこと・・・。エクレアと言う物体を食べた事も見た事もない幼きマスターの口蓋にツバがあふれたものです。
後に念願かなって、初めてエクレアを食べた時の感動と言ったら、「大人になったら沢山買い占めて腹一杯食ってやるリスト」に入るくらいの衝撃でした。
このような経験から、体験よりも先に書籍や他のメディアで知って、それに辿り着くまでに様々な想像を働かせる事は、感動を割り増しするのではないかと常日頃思う訳です。
ところが、近頃は、想像力を養う前に体験を先にしてしまう事が多くなったと思いませんか?
あ、今日はHな話はしませんよ。
食べ物に限った話ではなく、親が想像より先に何でも買ってあげたり、「行ってアレが観たい」、「行ってああしたい、こうしたい」と主張する前に海外旅行やディズニーに連れて行っちゃったり。
さて、ここで説教臭い話にいくかと思えば、もうひとつ別のエピソード・・・。
マスターが小学生の時、国語の教科書に「ひぐれのお客」と言う安房直子さんの作品が載っていました。
独特かつ、目をつぶれば情景が浮かぶような表現がされており、小学生にも読みやすく今でも印象深い作品です。
特に、自らが羽織るマントの裏地を求めて手芸屋に現れた猫が魅力的です。
手芸屋さんの「どうやって遠い隣町から来た?」の問いに猫は、「こがらしに乗って来ました」と答えます。
とどめに、終盤、手芸屋さんの「ウチでカレーを食べてきなよ」という親切な誘いには、「あんな辛くてしつこい物は、いけない。ブイヤベースでもこさえたら、誘ってください」と何とも図々しくにべも無い対応をします。
以上は、マスターのうろ覚えですが、猫の図太さと共に小学生のマスターの印象に残ったのは「ブイヤベース」と言う謎の料理でした。
何だか、暖かくて匂いが良さそうな食べ物のようです。
でも、当時、そんな食べ物をこさえたりレストランに食べに行くのは、ハイソな家庭だけだったでしょう。
そんなワケで、ブイヤベースに憧れはしたが、ブイヤ知らずのまま大人になったマスターは、フランス料理の本で再び再会したのです。フランス家庭料理の代表と言える魚貝系スープこそがブイヤベースだったのですねぇ。
これぞ正に運命。
ちょっと、面倒そうだけど、作るしかないでしょう!
20数年越しの想像の先に待っている物は、何か?
どんな体験が待っているのだろうか?
想像と言う感受性アップによって、感動は倍増するのか?
という訳で、次回、フレンチ十番勝負-2-前編へ続く
【関連】
フレンチ十番勝負シリーズ・プロローグ
このような経験から、体験よりも先に書籍や他のメディアで知って、それに辿り着くまでに様々な想像を働かせる事は、感動を割り増しするのではないかと常日頃思う訳です。
ところが、近頃は、想像力を養う前に体験を先にしてしまう事が多くなったと思いませんか?
あ、今日はHな話はしませんよ。
食べ物に限った話ではなく、親が想像より先に何でも買ってあげたり、「行ってアレが観たい」、「行ってああしたい、こうしたい」と主張する前に海外旅行やディズニーに連れて行っちゃったり。
さて、ここで説教臭い話にいくかと思えば、もうひとつ別のエピソード・・・。
マスターが小学生の時、国語の教科書に「ひぐれのお客」と言う安房直子さんの作品が載っていました。
独特かつ、目をつぶれば情景が浮かぶような表現がされており、小学生にも読みやすく今でも印象深い作品です。
特に、自らが羽織るマントの裏地を求めて手芸屋に現れた猫が魅力的です。
手芸屋さんの「どうやって遠い隣町から来た?」の問いに猫は、「こがらしに乗って来ました」と答えます。
とどめに、終盤、手芸屋さんの「ウチでカレーを食べてきなよ」という親切な誘いには、「あんな辛くてしつこい物は、いけない。ブイヤベースでもこさえたら、誘ってください」と何とも図々しくにべも無い対応をします。
以上は、マスターのうろ覚えですが、猫の図太さと共に小学生のマスターの印象に残ったのは「ブイヤベース」と言う謎の料理でした。
何だか、暖かくて匂いが良さそうな食べ物のようです。
でも、当時、そんな食べ物をこさえたりレストランに食べに行くのは、ハイソな家庭だけだったでしょう。
これぞ正に運命。
ちょっと、面倒そうだけど、作るしかないでしょう!
20数年越しの想像の先に待っている物は、何か?
どんな体験が待っているのだろうか?
想像と言う感受性アップによって、感動は倍増するのか?
という訳で、次回、フレンチ十番勝負-2-前編へ続く
【関連】
フレンチ十番勝負シリーズ・プロローグ