待たせたな!ヒヨっ子共!」

本日は、背中の必須種目「ダンベル・ロウ」の実践編だ。

貴様らが士官学校で教わったような机上の空論ではなく、地獄の痛みを伴う本当のダンベル・ロウを教えてやる。

まずは、一般的ダンベル・ロウのおさらいからだ。
スタートポジション広く紹介されるダンベルロウは、
まず、ダンベルを握らない側の片膝をフラットベンチなど高さのある物に付ける。

同じく、ダンベルを持たない側の手をフラットベンチに付いて、身体を床とほぼ平行の状態に保つ。



フィニッシュ上の姿勢で、ダンベルを床から引き上げる。

この際、身体を捻らず、肩を外に広げずに丁寧に行うのが良いとされている。

すなわち、反動を使わずに、できるだけ肘関節のみの動きでダンベルを体側まで動かすと言うことになる。

これがいわゆる一般的な正しいダンベル・ロウのフォームだろう。

腰の捻りや肩の連動が入らない分、確かに背中のアイソレート感は、強いかも知れない。そして、初心者やしばしば見かける腕の力だけでダンベルを動かしているトレーニーならば、それが是正できるまでは、このフォームと感覚の習得が必須となるだろう。

しかし、この誰もが習得すべき基本フォームは、そのダンベルの移動距離から計算できる仕事量、ストリクトフォームによる使用重量の限界、ストリクトフォーム故の実技への応用性の低さ、ストレッチ感の低さなどの問題がある事を忘れてはならない。

そこで、次回は、上記問題点の中でも強度不足に並んで解決すべき問題を挙げよう。しかる後、士官学校では教わらないようなダンベル・ロウを叩き込んでやろう。

次回も講習であるが、実技では全力を必要とするから、教練終了後までマスカキ禁止で力を溜めておけ!

中編へ続く


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