素養を知るなら母を観よ-1 「高テストステロンでハゲる?」

Q:私の父親は、油ギッシュで、男性ホルモンレベルが高いように見えます。そして、レッドキング級にハゲています。その息子である私も近い将来、ハゲるのでしょうか?

居酒屋や通勤電車で、耳をそばだててなくても、勝手に入ってくるお馴染みのネタ。

ケースA
「○○君、キテるね〜?お父さん、禿てる?」
「うん。そう。そう。遺伝遺伝」


ケースB
「親父は、ハゲてないけど、俺は薄くなって来たんだよね〜。親父方のじぃちゃんはハゲだけど」
「そうそう、それそれ。隔世遺伝!!」

これらの話は、全て間違いで、「酔っ払いのヨタ話は役に立たない」や「単に歳を喰うだけでは『賢者』にはなれない」と言う格言を証明する一例に過ぎない。
何でも遺伝子の仕業にしてしまったり、遺伝と言う言葉を無闇やたらと使用するのも考え物で、危険でもある。

「え〜、でも禿のほとんどは、遺伝でしょう?私達は、父親と母親の遺伝子を半分ずつ受け継いでいるのだから、父親がハゲていたら息子がハゲ易くなるのは、当然だよね?」

と言う意見もありそうだが、敢えて採点しても30点以下の赤点だ。

まず、ハゲの原因に関して言えば、遺伝子の影響も受けるであろうが、それと同じくらいに生活習慣の支配力も侮れない。むしろ、現代人は、遺伝的な運命ハゲよりも、悪い生活習慣によるハゲに関して十分に注意をしないといけないくらいだ。

次に、「男性ホルモン=ハゲ」の公式であるが、これは大きな勘違いで、間違った常識だ。そして、この思い違いに関連するであろう「テストステロンレベルやハゲ易い体質の遺伝」と言う観点だが、これも勘違いされている事がほとんどである。

はてさて、だったら、何が一体どうなってるんだろうか?

素養を知るなら母を観よ-2 「鉄の十字架」編へ続く


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プロトタイプ「己を知れ」


【テストステロン A to Z】
その1 簡易判別法
その2 要はキンタマにあり
その3 栄養でテストステロンUP
その4 トレーニングでテストステロンUP
その5 恋愛でテストステロンUP
その6 映画でテストステロンUP
その7 結婚でテストステロンダウン
その8 パパでテストステロンダウン
その9 キンタマ冷やしてテストステロンUP
その10 パンツ選びでテストステロンUP
その11 マッチョはもてるか Part.3
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