復習問題
Q:息子は水泳をやっています。どんなサプリを飲ませるのが、良いでしょうか?できれば、一月の予算2万円以内で、3点ほどピックアップして欲しいです。

以前、取り上げたこの話を覚えていたら、比較的簡単な問題です。

水中での運動は、陸上での運動以上に、筋分解の恐怖にさらされます。丘に比べて、汗だくになるイメージがないので、筋分解があまり起こっていないように思えますが、体温調節の関係上、コルチゾール以外のカタボリックホルモンも活躍し、身体は熱量を得ようとするのです。

もしも、水泳などの水中運動を1時間以上する機会と体組成計をお持ちなら、一度、運動前後に計測してみるのも面白いかも知れません。
スイマーよ!2008主観的及び客観的疲労を軽減し、持久力を高める第3のエルゴジェニックエイドであるBCAAは、摂取者のパフォーマンスを高めるので、競技者でなくても何かしらの運動をされている人なら利用価値が高いアミノ酸です。

そして、このBCAAは、パフォーマンス向上作用だけにとどまらず、誰にとっても非常に重要な働きを持ちます。それが、筋分解を抑えるアンチカタボリック効果と筋合成を高めるアナボリック作用の二つです。

特に、BCAAの運動中の筋分解を抑制する効果は、強力なので水泳などの筋分解ホルモンが優位になりやすい環境下では欠かせない栄養素となるのです。更に、持久性を問われる競泳においては、パフォーマンスアップも兼ねて一石二鳥です。

このような理由から、第一にBCAAを摂取すべきでしょう。


第二の水泳マストサプリメントは、クレアチンです。

「水泳=持久力=有酸素運動」と言うあまり正しくないイメージが普及(?)しているせいか意外に思われる方も多いかも知れませんが、水の冷却効果によって水中では、速筋の利用率が高まります。筋持久力を高めるクレアチンは、選手の筋力のみならず、筋持久力も高めてくれるので、これも一石二鳥です。


さて、選ぶのが難しい水泳選手の第3のマストサプリ。
これは、ズバリGCS750になります。

前述の通り、一見、遅筋勝負に思えて、実は速筋も使用する水泳のエネルギー源は、体脂肪主体ではなく、筋肉内に蓄えられた「筋中グリコーゲン」だからです。GCSは、食事で摂取した炭水化物をなるべく筋肉へグリコーゲンと言う形で分配し、脂肪細胞への分配や転換を抑制します。

つまり、GCSを摂取すれば、同じ量の食事であっても、筋中グリコーゲンをより多く蓄積できるのです。より多く、タンクに燃料を積載する事が可能になる訳です。

また、かなり以前に述べたとおり、競技の特性上、よほどでない限り食事制限しない方が得策なので、このような制限が無い場合のファットコントロールにも有効なので、やはり一石二鳥の選択となるのです。

そんな感じで、
「私、犯人、わかっちゃいました」
の人はおられたでしょうか?


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