「各部位1種目しかできないとしたら、何を選ぶか?」
誰にも訊かれて無いけど、マスターだったら、

胸:インクライン・ダンベル・フライ(プレス)

背中:ワンハンド・ダンベル・ロウ(できればチンニングも)

脚:スクワット(フロント・スクワット)、もしくはスプリント

二頭:インクライン・ダンベル・カール

三頭:デクライン(45度)・ライイング・ダンベル・エクステンション

を選択するだろう。
マスターの選択基準は、まず、何となくビッグスリーと似たような効果がありそうな種目であること。

そして、ストレッチ感が強い種目であること。

これら2点を重要視する。
特に、ストレッチ感やストレッチ種目を重要と考えている。
それは、何故か?

皆さんも最近では、幹細胞と呼ばれる再生医療などに用いられる便利な細胞の話を耳にする事があるだろう。実は、骨格筋線維表面には、骨格筋組織の幹細胞が存在するのだ。

この骨格筋組織の幹細胞(サテライト細胞)は、今現在獲得済みの筋線維のサイズを増加させたり、損傷した筋細胞を補修する働きがある。それだけでなく、注目すべきは、新しい筋線維の形成を助ける働きがあるのだ!

現在では、「筋線維自体が太くなる筋肥大」と「筋線維の数が増える筋線維増殖」のふたつによって、筋肉が強く大きく発達すると考えられている。

そして、そのサテライト細胞を刺激するきっかけとなるのが、ストレッチ種目やウェイトを降ろす際のネガティブ動作による筋肉の損傷だと言うのだ。

つまり、限られた種目、限られた環境で筋肉を発達させようとすれば、これらの要因も重要視する必要があるとマスターは考える。

これらの理由から、一種目しか選べない不遇な環境でなくても、重たいウエイトが使えそうなストレッチ感の強い種目をひとつは採用すべきだろう。

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