プロローグ 1990
今から十数年前、マスターは高校生だった。

中くらいの偏差値の県立高校で、普通科のみ。
その特徴は、とにかく校則が厳しかった事。

入学後、すぐに八高原へ2泊3日の合宿。
軍隊行進と氷ノ山登山。

男子は、一年生の間は、丸刈り強制。
体育のウォーミングアップは、何故か上半身裸。

今思えば、上から数えて4番手の高校に来るような子は、概して口だけは達者で生意気なタイプが多い。だから徹底的に追い込むことで娑婆っ気を抜いて、「扱いやすい画一的な生徒を量産する」工程だったのかなと思う。

面白い学校ではなかったが、「面白くなければ面白くすれば良い」と言った感じに、学校ゲリラ緑化計画やらヘンテコ企画を色々と実施し、1年2年と委員長などを務めれば、それなりに楽しい高校生活であった。

友人に恵まれた事もこの場を借りて感謝したい。

でも、今考えると変なのは、教師達がやたらと
「天声人語を読め!読め!」
とすすめてきた事(苦笑)・・・。

そんな変な高校も近年、単位制を取り入れ、県内屈指の人気校になったと言うから驚きだ。
2008年7月24日(木):午後
ほぼ1日家で過ごす。

ビデオは、地元テレビを録画中。
地元高校野球選手権大会の予選決勝。

試合は、佳境のようだ。
もうすぐ決着。

マスターは、裏庭で洗濯物乾し。
少し気にかけているが、ライブで観ない。
自分が応援して、彼らのツキが下がるといけない

事は、前日、高校時代のクラスメイトから、久々のメールが届いた事に端を発する。
「明日、母校の甲子園予選決勝、みにいくん?」

追記の「僕は離婚せずに頑張っています」に、苦笑しつつも、
「えっ?決勝?勝ったら甲子園?うそ〜ん!」

ビデオを巻き戻すと、全国高校野球選手権記念西兵庫大会優勝〜。

我学びの家「県立加古川北高等学校」は、第90回全国高校野球選手権記念大会、すなわち甲子園出場と相成った。おめでとう。

しかし、公立高校が甲子園出場とは、まるで漫画「帯をギュッとね!」のような夢みたいな話だ。

そんなワケで、大会7日目、8月8日頃に臨時休業予定なので、よろしくお願い致します。

え!?チャンス?
営業行けって?
ニュートリションアドバイザー?
いや、やめときます。