大学時代はスイミング&スタジオインストラクターをやらせて頂いていた僕の口癖は「自分の子供は水泳教室には行かせない」でしたが、時が経てば変わるもので、先日から親子水泳なるものに通い始めました。

 スイミングコーチ時代に「俺も(私も)昔は、水泳のコーチをやっていたんだ!(いたのよ!)」と言うデシャバリの親を散々みてきたので、自分はそうなるまいと、しゃしゃり出ず、目立たないように目立たないようにしていました。
 しかし、ベテランのコーチには、「同業者ですか?」みたいな感じで、すぐにバレてしまったようです。

 話は変わって、何年も前。
 とある遠く遠くの海で、シュノーケリングのオプショナルツアーに参加した時の事。元スイマーや趣味で素潜りをやっていて、レクチャーを受けている最中から調子に乗っているヤツに見えないようにしていたつもりが、ミクロネシアンのインストラクターが僕を捕まえて「きっと、この筋肉マンは一番潜るよー!でも、何でおでこに肉って書いていないの〜?」と、大勢の前で恥ずかしい思いをしたことがありました。

 何故、バレタか?
 それは、きっと「ゆるかった」からでしょう。2人のインストラクターは水の中で、身体のどこにも力が入っていないリラックス状態と無駄のない動きから、鍛錬者である事を見抜いたのだと思います。

 後編へつづく