Q:仕事が忙しくて丸々1週間トレーニングしにジムへ行かなかったら、体重が1kgも減ってしまい、筋肉も何だかぺッタンコになってしまった感じです。
 コレって、やっぱ筋肉量が減ってしまったのでしょうか?


 丸々1週間トレーニングに行けなくても「何ともないぜ!」です。
 むしろ、3〜6ヶ月に1回くらいは、トレーニングを完全に休んでみるのも良いと思います。その間に日頃のハードトレーニングで痛めつけた身体を車検やオーバーホールに出すが如く、マッサージや整体に通うのも面白いと思います。ただし、気持ちいい方のマッサージにハマリ過ぎて(ハメ過ぎて?)、サプリ代までつぎ込まないようにして下さい。
 最も身近な乗り物・・・それは、自転車でも自動車でもなく、なんと言っても「自分の身体」です。乗り続けるにはメンテナンスが必要です。
 と、長期休養に関して、マスターの意見はいたって楽観的です。
 ある程度、トレーニング歴があり、週3回程度ウエイトトレーニングなどのレジスタンストレーニングや持久的トレーニングを習慣的に行っている人の身体のグリコーゲン合成率は高くなっています。
 同様に、クレアチンやクレアチン燐酸の筋中含有量も多くなっています。

 トレーニングを長期的に休むと、グリコーゲン合成率も下がり、筋肉内クレアチン及びクレアチン燐酸量も減少します。となると、簡単に体重が1〜2kg減ってしまうでしょう。
 
 つまり、1週間のオフで減少した体重の内訳のほとんどは、筋中グリコーゲンやクレアチン等(及びそれに結びついた水分)といえます。当然、水の抜けた筋肉は、定期的に運動していたときよりも張りが失われてしまいます。

 そして、再びトレーニングを開始すれば、元のグリコーゲンレベルや水分含有量に戻り、体重も張りも戻る事でしょう。

 そんなワケで、1週間くらいなら自信を持って休んでOKです。
 むしろ、2週間ぶりにトレーニングしたら、理論上は筋量は落ちていなくても、神経系の衰退によって筋力は減っているはずですが、理屈とは逆に記録が伸びたり調子が良くなることもあります。