エチゼンクラゲに医薬品・化粧品の原料成分…理研など発見
 日本海沿岸に大量に押し寄せて深刻な漁業被害の原因となっている厄介物のエチゼンクラゲに、医薬品や化粧品などの原料となるたんぱく質が大量に含まれていることを、理化学研究所などの研究グループが発見、精製に成功した。

 1日付の米専門誌ジャーナル・オブ・ナチュラル・プロダクツ(電子版)に発表した。

 このたんぱく質は「ムチン」と呼ばれ、オクラやキクラゲに含まれるヌルヌルした粘液の主成分。人間では胃などの消化器や粘膜に存在する。臓器や組織の表面を保護したり、異物をとらえて体外に排出する効果があり、保湿成分として化粧品にも使われる。

 研究グループは2年前に、エチゼンクラゲからムチンの抽出に成功、「クニウムチン」と名付けた。人間のムチンと構造が非常によく似ており、医薬品などの原料として利用可能だという。

 3トンのエチゼンクラゲから約1キロ・グラムのクニウムチンが抽出できる。研究グループは「工業化も比較的簡単。付加価値の高い資源に転換する道となるだろう」と話している。
【マスターの意見】
 昨今、事あるごとに若者の栄養の偏りが取り沙汰されたりします。あれが足りないからキレやすいとか集中力がないとか・・・。
 しかし、そんな話はどうでもいい。

 それよりも重篤なこと、今そこにある危機。それは、今の若い女性のほとんどに不足している必須栄養素があるということです。
 
 その栄養素の名前は「ムチンムチン」です!