今日では、動物行動学の研究によって「パラサイト(寄生生物)」が宿主を自分の都合が良いように操る事は半ば常識です。
 当、サプリ塾でも以前紹介しましたね。

 ところで皆さんは、「トキソプラズマ」って聞いたことがあるでしょうか?

 トキソプラズマは、猫を宿主とし、その糞尿を介してほとんどの哺乳類から検出できるそうです。もちろん、人間からもです。
 また、トキソプラズマに感染したネズミは、猫に近寄るようになり、トキソプラズマの本来の宿主である猫に再び戻れるようにネズミを操作するとも言われています。
 また、最近のニュース(ネットニュースですが)では、こういうのを見かけました。

 シドニー工科大学で感染症について研究をしている博士は、オーストラリアの科学雑誌の中で人間がトキソプラズマに感染すると、精神に影響を及ぼす可能性があるといっているそうです。

【男性の場合】
IQが低くなる可能性
集中力の欠如
規律を守れない
危険な行動に走る
社交性の欠如
挙動不審
、etc・・・

 本当かな〜。
 いくら脳に寄生するからって、(自称)高等生物の人間様を寄生虫ごときが操れる訳ないじゃん。鉄人28号じゃないんだぜ?

 って思えなくもないのですが、寄生虫が精神に影響を与えるホルモンを分泌したり(させたり)、上記のような行動に関わる遺伝子を発現させる酵素を分泌したり(させたり)して、宿主を操る可能性は十分にあるのです。

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