ゲルググオールCGで描かれるガンダム。

アムロやシャアが活躍した「1年戦争」の舞台裏を描くサイドストーリーもの「MSイグルー 1年戦争秘録」の続編です。

「俺、ガンダムならちょっと詳しいぜ!」と言う方だけでなく、アムロやシャアが出ていた最初のガンダムが好き方は、是非、レンタルで観て下さい。

でこの「黙示録0079 2巻」ですが「1年戦争秘録」の完全な続編なので、実質「MSイグルー」第5巻にあたるワケです。

この物語の主役サイドはジオン軍です。

今回は、宇宙要塞ソロモンも連邦の手に落ちた後からのジオン側が描かれます。元祖テレビ版の流れなら、ドズル中将もスレッガー中尉も戦死した後からアムロのガンダムがララアのエルメスと対峙するあたりです。

次なる目標「宇宙要塞ア・バオア・クー」を陥落させるべく、占領したソロモンを発進する地球連邦軍宇宙艦隊は圧倒的な数です。

これではジオンも風前の灯火・・・と言うより、艦艇の数を多く描きすぎ!いくななんでも演出過剰です(でも、あ〜そりゃジオン負けるわ〜と目で見てわかる)。

以下、所感↓(ネタバレ注意)

今回も毎度の事ながら「MS(エムエス:モビルスーツ)イグルー」というタイトルに反して、モビルスーツの活躍は拝めません。

活躍するは、学徒動員による少年兵と彼らが搭乗するモビルポッド「MA−02A(オッゴ)」です。

「我々は志願兵です! 腕は未熟かも知れませんがやってみせます! 自分と同感の者は一歩前へ!」 

まだ幼さを残す少年兵が立派に戦闘に向かう姿は、全話中最も涙を誘います。

しかしながら、戦闘シーンが連邦の名モビルポッド「ボール」VSジオン版ボールの戦いなので、ある意味リアルですが抜きど・・いや燃えるところがありません。


ファーストガンダムファンとしては、もっとモビルスーツの活劇が観たいワケです。

お涙頂戴の話も良いのですが、ソロモンの端っこ方で実験兵器を運用するようなカラミが欲しかったと思うのは僕だけではないでしょう。

そして、ホンの30秒でいいので「MS-06R」あたりを活躍させれば、さぞプラモが売れるだろうにと思うのは商売人根性でしょうか?

最終回へGO!



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「黙示録 1巻をシアタールームで観たという自慢」