皆さんは、「生物は変わるべき時がきたら、変わるべくして変わる」と言う言葉を耳にしたことはあるでしょうか?「今西進化論」と呼ばれる今西錦司と言う学者さんが唱えた説の中で登場します。

一般的には、「進化とは、突然変異と淘汰を繰り返して少しずつ進む」と言うダーウィニズム的な理解が主流だと思います。

つまり、生物は時間に比例して少しずつ変化すると言う意味です。

ところが、この今西氏は、「生物は変わるときに一気に変わる。」と説いています。つまり、時間は関係なく、一気に変わると。

常識的にはありえない説ですが、なんとも魅力的な説です。

さて、ウエイトトレーニングによる筋肉及び身体の変化と言うものは、ダーウィニズム的に「時間に比例し、少しずつ変化する。」と言う理解をされている方が多いと思います。

と言うより、多くの書物にもそのような表現がされているはずです。

つまり、筋肉の成長は、筋肉量をy、トレーニング経験時間をt、才能をa(定数aは正の数)、元々の体格をbとする一次関数、

y=at+b

で、表すことができる(予想することができる)。



ところがどうでしょう?

長年のトレーニングを振り返ってみると、確かに時間と共に進歩しているはずですが、筋肉や身体の成長記録は、とてもy=at+bが描く美しい右上がりのグラフなど描かないハズです。

描くは、カルロス・ゴーンもビックリのV字回復、ライブドアショックもビックリの急降下!

思い返せば、急に筋力が上がったり、体重が増えたりした事はないでしょうか?



僕は、筋肉あるいは身体の成長は、ダーウィンの進化論的ではなくて、今西進化論的変化をするものだと捉えています。

「筋肉や身体は、変わるべき時に、変わるべくして変わる。しかも、急速に」そんな経験をされた方は、多いと思います。

では、その肉体にとっての「変わるべき時」、すなわち、「きっかけ」とは何なのでしょうか(クリリンのことかー!!?)?

思いの他、長くなっちゃったので、後編につづきます。



【ファーストゲイナー第4の要素への道 シリーズ】
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
その8
その9
その10
その11
その12(おしまい)

【コーラでバルクアップ 質問と回答】