今はどうだか知りませんが、「芸能人に大人気！」で一躍有名になったパーソナルトレーニングがメインのジムが推奨する超低炭水化物＆高タンパク質減量法・・・。
　
　あまり、詳しく眼を通したことはないのですが、確か
「可能な限り、炭水化物と脂肪を避けて、鶏肉等のタンパク質をたくさん摂る」
　という方法ではなかったでしょうか？

　一部の知識人には、「無茶苦茶なダイエット方法」と叩かれたりしていましたが、果たしてそうでしょうか？今回は、ケ○ン式ダイエットのチョットいいところを探してみましょう！
　食事の工夫による減量で、重要視されるのは、1日の総摂取カロリーとその内容です。カロリーは、当然減らします。内容で問題にされるのは、食事内容の炭水化物（C）とタンパク質（P）、脂質の比率（F）で、C：P：FとかCPFとか言われたりします。

　つまり、総摂取カロリーの何％をどの栄養素から摂取するのかが、重要視されるのです。やれ「５：３：１だ！」とか、「３：４：３だ！」とかいう話が出てくる訳です。

　ところで、皆さんは「どの栄養素を減らすというよりも、結局のところは、摂取カロリーと消費カロリーの収支によって、体重の増減が決まる。」という話をご存知でしょうか？
　つまり、食事の内容を如何にいじろうと、結局はカロリーだ、ということです。

　で、件の某ダイエットは、比率で表すと「１：８：１」くらいになるのでしょう。確かに一見、栄養バランスは悪く見えますが、これを実践するのは素人です。せいぜい上手くできて、最終的に「２：６：２」くらいのバランスになるのではないでしょうか。

　当然細かいカロリー計算をせずにPの値を上げていくと、某ダイエットを信じて疑わない人のカロリーは、最終的に低くなることが多く、それ故、信者には成功者も多いのではないでしょうか？

　結局、何が言いたかったのかと言うと、
たいていの人は自分が食べたご飯中のタンパク質の量を計算できない、あるいは鶏の胸肉200gに含まれるタンパク質の量を知らない（そして、それでいいんです！）。
　よって、栄養学に詳しくない人にC:P:Fを語っても無駄と言うことです。

　そして、どの食品によって、太りやすいかと言う生まれながらの体質と言うものがあります。つまり、自分で色々実験してみないとわからないと言うことです。