心筋梗塞(こうそく)や脳卒中になる危険が高いとされる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の診断基準の一つ、ウエストサイズに異論が続出している。国内の基準は「男性85センチ以上、女性90センチ以上」だが、「女性は80センチ以上とするのが適当」との研究成果が相次いで発表されているのだ。男性は逆に、基準をゆるめる方向につながる研究も出ている。「最近おなかが気になって」という人にとって、注目の議論になりそうだ。

 東京大の研究チームは、00〜01年に新潟県新発田市で集めた692人のデータを解析。血圧、血糖値など二つ以上の検査値が基準を上回ったり、高血圧などの病歴を持つ人をほぼ網羅するウエストは、「男性85センチ以上、女性80センチ以上」だった。九州大の研究チームが、福岡県久山町の2452人分の健康データを解析したものでも、女性は80センチを境に、心筋梗塞などの発症リスクが1.6倍に高まり、現在の基準の90センチでは発症リスクは変わらなかった。

 さらに札幌医大が患者420人を調べたところ、血圧などの数値が二つ以上高い人の割合は男性83.7センチ、女性80.8センチで急増した。

 一方、男性の基準について、九州大は、現在の診断基準より5センチ大きい90センチを境に、心血管病の発症リスクが高くなる研究をまとめている。
              

 現在の診断基準は、大阪大の研究チームが、ウエストの内臓脂肪の表面積から計算。海外の診断基準はいずれも男性より女性の方が小さいのが一般的で、「日本の女性のサイズが大きすぎ」との批判があった。

 基準の検討に加わった松沢佑次・住友病院長(大阪市)は「女性のウエストは皮下脂肪が多く、あいまいな数値にならざるを得ない。ウエストの1センチ、1ミリに一喜一憂するのではなく、目安と考え、他の検査値の推移にも注意を払うべきだ」と話している。
チョット前のニュースより抜粋
【マスター的解説】 
 「腹が出ているヤツぁ、ヤバイぜ!死ぬぜ?」という内容です。

 男性は、内臓脂肪が溜まりやすく、男性で腹が出ている人のデッパラの内訳は皮下脂肪ではなく内臓脂肪である場合が多い。しかし、男性はまた、皮下脂肪を利用しやすいので、減らすのも容易である。

 つまり、男性の場合、顔はやその他は普通なのに、脱ぐとデロ〜ンと腹だけが出でいる人が一番ヤバイのである。

 しかし、男性の場合、皮下脂肪は、各種運動、食事制限で落ちるので、自分が可能な方法を選択すれば良い。

 女性はどうだろうか?
 女性は、男性とは逆に、皮下脂肪が溜まりやすい半面、利用しやすく、内臓脂肪が溜まりにくい反面、減らしにくい(意外に思われるかもしれないが、女性の方が腹筋が早くわれやすいのだ!)。

 
【そこで、どうする内臓脂肪?】
 サプリ屋らしいアドバイスがあるとすると、内臓脂肪を減らすのを促進する効果が最も高いのは、BCAAです。アスリートにBCAAを用いた実験では、選手の体脂肪率が下がり、特にウエストのサイズの減少が著しかったという実験が有名でが、すでに多くのBCAA利用者が経験的にそれを知っています。

 ところで、ALAは、腹部上部の脂肪が早く落ちる方が多いのですが、皆さんは、どうでしょうか?

 何で、今さらこんな話を持ち出したかと言うと自分にチョットだけ関係があったからです。
 つづく→マスター的メタボリックシンドローム対策