Q:減量目的の場合、朝食抜きやコーヒーだけで済ます方法と朝食をしっかり摂る方法のどちらが優れているでしょうか?

今回は私の場合について解説してみます。

私の場合、陸上の記録会や試合などに向けて、走る練習が主になるオンシーズンは、早朝の練習後に炭水化物が多めの朝食を食べることが多いです。オンシーズンは体重を減らすことを目標の一つにしていますが、練習の質を保つために炭水化物を極端にカットせず、消費した後は素直に補給するようにしています。

一方、オフシーズンはグリコーゲンを激しく消耗するようなトレーニングはあまり行わなず、貯蔵グリコーゲンにも、それほどこだわらないので、朝食をバターコーヒーで済ませて、昼まで過ごすことが多いです。

オフシーズンとは言っても、バルクアップを目標としているのではなく、オフ期間であっても、「なるべく体重が増えないように」と言うのを目標としているので、晩にお米などを食べ過ぎてしまった場合、バターコーヒーダイエットが翌日のウエイト調節に役立っています。



私がバターコーヒーダイエットをサイクルへ採り入れる一番の目的は、ウエイトコントロールにあります。

私の場合、尻に火が付くのが遅いので、いいのか悪いのか判りませんが、試合期の方が運動量が多くなります。そのため、しっかり食べて、しっかり運動して、しっかり代謝を上げて痩せるという方法が適しています。

一方、オフシーズンは運動量や頻度が控えめとなり、グリコーゲン消費も少なくなるので、朝食をバターコーヒーだけで済ますのが向いているようです。

具体的にはチートデイ以外の週5〜6日は、起き抜けにコーヒーを沸かし、そこにバターとココナッツオイル、クレアチンを溶かし込んでいます。

ただ、一般的なそれとは異なり、ココナッツオイルは小さじ1杯程度、バターは小さじ半杯程度と、コーヒーに投入する油の量はかなり少なめになります。ですが、昼ご飯までの空腹を抑えるには十分です。



体重管理以外の副次的目的としては、

・抗炎症

・オートファジー

などです。

40歳を過ぎて、スプリントなどのハードな全身運動を嗜むと、体質にもよりますが、様々な部位に炎症を抱えるケースがあります。また、自己免疫の問題もあるでしょう。

身体のそこらかしこがベストな状態とは言い難いので、少しでもその緩和に、プチ断食たるバターコーヒーダイエットによる抗炎症効果とオートファジー活性が役立たないものかと目論んでいるのです。

ただ、抗炎症効果もオートファジー効果も、断食期間が長ければ長いほど良いようなので、バターコーヒーダイエットによるそれらの効果は大きくはないと思っています。ですが、気休めでも、プラシーボ的にはおまじない程度には役立っています。

ちなみに、HMBが阻害する筋分解は二系統ですが、「ユビキチン・プロテアソーム系」を主としていると言われているので、断食によるオートファジー活性を大きく阻害しないのではないかと思い(また、オートファジー効果を大きく期待していない)、バターコーヒーダイエットを行っている時でも、HMBタブは朝一で摂取しています。



オートファジー活性や抗炎症効果に関しては、世間で信じられているような効果を発揮するには、やはり、3日間以上のファスティングでないといけないと思いますが、この断続的プチ断食も、ある程度継続することで、そのような効果が期待できるかも知れません。

また、とりあえず、プチ断食の効果として、午前中の意識がはっきりする傾向が高いです。

と言うわけで、30代以降の人で、慢性的な炎症を抱えている人や自己免疫による炎症疑いがある人、白血球の暴走を感じる人、競技志向の人などは、バターコーヒーダイエットをオフシーズンだけ採用してみると面白いと思います。



Ex:
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