サプリ塾のような「ホルモン調節」や「消化吸収」、「腸内細菌叢」等を同時に取り込んだ包括的フィットネス、実践栄養学の視点では、お腹を上腹部と下腹部の二つのパートに分けて考えます。

今回は下腹部に関して考えてみましょう。


「下半身と体脂肪」
まず、ヘソから下の下腹部及び太もも周りは女性ホルモンが取り付くエストロゲン受容体が多く分布しているせいで、皮下脂肪が付きやすい部位に分類されます。女性ホルモンは血中グルコースを体脂肪に変換する役目を持つからです。

エストロゲン受容体が太ももに多く分布して体脂肪を集める理由は至って簡単で、母乳が太ももの脂肪から作られるからです。ガリガリ脚や細いだけの脚を善しとしない脚フェチの存在は、如何に遺伝子を遺すかという視点で考える動物行動学的には非常に理にかなっているそうです。

また、子宮周りを守る目的から、やはり、その周辺である下腹部にはエストロゲン受容体が多く存在し、脂肪合成を助けているようです。



〜直球法〜
基本的に男性は女性を祖体としているので、当然ながら上で紹介した設計上の影響を大きく受けます。

それに抗うには、男性化を維持するのが最も効果的です。プラスティック社会の現代においては、様々なエストロゲン様物質と食肉に残留するエストロゲンによって、往々にして男性の身体は女性化しやすくなっているからです。

おまけに、ストレスフルに設計された社会生活は止めどないコルチゾール分泌をもたらし、副腎にダメージをもたらし、副腎と睾丸における男性ホルモン生成を阻害しています。

Ex:副腎ダメージとDHEA


見た目や実測の体脂肪率に比べて、なぜか下腹部並びに下半身に体脂肪が際立って乗っている場合、上で挙げた原因の影響を大きく受けている可能性があります。

この場合、残留エストロゲンが多そうな食材や食器の使用を減らしつつ、男性ホルモン分泌を正常化するような生活を心がけるのが良いでしょう。
テスト
その際に役立つのが、ストレスによるダメージによって簡単にテストステロン生成にストップがかかってしまう副腎機能を回復させるエキストラサバイブや睾丸において直接的並びに間接的にテストステロンレベルを高めるファイナルETBです。

これらのサプリや組み合わせは、減量期にもお勧めですが、日頃からの体型維持やストレス管理にも重宝します。

また、テストステロンレベルの増大は結果的にβ3ADRの活性化をもたらし、体脂肪低減に役立ちますが、下腹部のサイズに影響を与える内臓脂肪にはβ3ADRが多く分布している為、下腹部のサイズダウンに大きく貢献します。



〜やや間接的〜
下腹部並びに太もも周りに脂肪が付きやすいのは、エストロゲン受容体が多く分布しているせいですが、そこに着目した攻略法も存在します。

それがエストロゲン作用がない、あるいはあっても極わずかであるがエストロゲン受容体に取り付く作用はエストロゲンと変わらない物質を利用するという方法です。

最も有名なのはブロッコリーに代表されるアブラナ科の野菜を多く取るという方法になります。

アブラナ科の野菜にはインドールとインドリルメタンという植物性化学物質が多く含まれ、これらの物質はエストロゲン受容体に取り付くことで、エストロゲン並びに強力な女性ホルモンであるエストラジオールなどがエストロゲン受容体に取り付くのを阻害して、体脂肪合成などの女性化を抑制することが知られています。

ボディビルディングなどの最後の仕上げには、ブロッコリーなどを沢山食べるという古典的手法に根強い人気がありますが、勿論、普段からの健康管理や体型維持にも重宝することは間違いありません。

(以下、少しだけ、具体的な優良食材の選び方とNGに関して、パスワード対応にしています)

後編へ続く



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