6パックを際立たせたい、お腹の脂肪を落としたい、お腹周りをスッキリさせたい・・・。

そのような目的の場合、一般的には腹回りを一括りのものとして捉えて、各々のプランを実行します。

一方、表層的な栄養学ではなく、サプリ塾のような「ホルモン調節」や「消化吸収」、「腸内細菌叢」等を同時に取り込んだ実践栄養学の視点では、お腹を二つのパートに分けて考えます。



〜あなたは上派?下派?〜

それは、ヘソから上の上腹部とヘソから下の下腹部です。

極論を言えば、6パックを露わにするには、体脂肪を減らすだけとなります。腹筋運動を一切行う事なく、体脂肪を減らすだけで、きれいな6パックを手に入れられる人もいます。しかしながら、実際に減量を行ってみると、上腹部や下腹部に格差が生まれることがあります。あるというより、「しばしば」かも知れません。

そのメカニズムは正にメカニカルと言っても良い、上腹部をターゲットとしたクランチや下腹部をターゲットとしたレッグレイズの成果に差が出た・・・と言ったものではなく、ミクロの作用が主となります。

ストレスによって分泌されるコルチゾールは、生存を優先する為か上腹部の脂肪蓄積を促進する働きを持ちます。長期間、慢性的にコルチゾール過多が続くと、ヘソより上に脂肪が溜まりやすくなるのです。

つまり、上腹部は慢性的なストレスの影響を受けやすい部位と言えます。



一方、ヘソより下の下腹部は女性ホルモンの影響を受けやすい部位と言われています。

これはレセプターの分布都合上、女性ホルモンが下半身の脂肪蓄積を促進する働きを持つからです。この部位への皮下脂肪蓄積促進は、一説には女性の下腹部を護る為だと言われています。男性も女性ベースなので、この法則は大きくは変わりません。

奇しくも、お腹の上下格差はホルモンレベルとバランスによって決まるといっても良いのです。

もちろん、内臓を押さえ込む筋力や筋量も多少は影響しますが、上の影響力には遠く及びません。



と言った具合になりますが、自分はヘソ上の脂肪が多いのか、下腹部の脂肪が多いのか、あるいはバランスがとれているのか、つまんでみれば直ぐに判るので、今すぐお試し下さい。

さすれば、対策も見えてきますね?

前編へ続く



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長編シリーズ「夏の6パックに向けたトレサイクルは既に始まっている

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