2nd Season-3
〜オンシーズン2019-サプリ編-後編〜


9月23日(月)に開催される200m走出場に向け、「減量(軽量化)」、「持久力アップ(高負荷環境下での全力持続力)」を目的とした身体作りに取り組む際のサプリメンテーション紹介後編。

前編では上の目的とピーキングや試合期に適したスペシャリティが高いサプリメントを紹介した。

今回は基本サプリやコンディショニング系について解説したい。



40代後半ともなると、回復力を改善するようなサプリメンテーションに主眼を置くことになるが、それと同等かそれ以上にコンディション作りのサプリメントが重要になる。

同時に、基本サプリも、できれば質の高い物を利用したい。



「オンシーズン後半の基本サプリ、コンディショニングサプリ」

・BCAA
トレーニング前にEAA+HMBやハイパードライブなどを摂取している場合、BCAAの摂取タイミングは専らトレーニング最中となる。単品で、唐突に町内イージハード縦走を行う場合、パクッと粉のまま摂取することもある。摂取量は運動時間に比例するため、多くはない。


・プロスペッククレアチンパウダー
pic_product_detail_new1910秒以下の短い時間における強い筋収縮時のATP供給源となり、筋力発揮や全力持続のパフォーマンスを高める為、瞬発系競技において、優先度が最も高い栄養素。年齢と共にクレアチン生成量が低下するが、ある程度の年齢に達すると、強い筋力を発揮した後のクレアチン燐酸再合成速度が低下する。面白いことにある程度の年齢に達した者がクレアチンを摂取すると筋肉内のクレアチン濃度が上昇するだけでなく、クレアチン燐酸再合成速度が若者と変わらなくなる。と言うわけで、どんな時でも、どんな環境でも、クレアチン絶対欠かさないマン

プロスペッククレアチンパウダーはノーマルのクレアチンモノハイドレードにベタインを組み合わせただけのシンプルな製品であるが、ベタインの供給は瞬発系競技や筋力を改善するだけでなく、様々な代謝の「祖」となるメチオニンを補給することが出来る。また、クレアチンとベタインの併用は筋量や筋力の改善に相乗効果をもたらすことが判っているが、クレアチンはHMB併用時も相乗効果を発揮するため、相乗効果のトライアングルを作る為にHMB使用期にプロスペッククレアチンパウダーは非常に適している。


・VIVO
12181631_5a376ed621db1_sub_1VIVOは単なるマルチビタミンandミネラルではなく、メンタルタフネスや脳機能改善と言った「アダプトゲン」、質の高いビタミンとオレンジエキスやリコピンなどの組み合わせによる実効値の高い「抗酸化(アンチエイジング)」、クロセチンなどのリラックス成分による「安眠快眠」、シンバイオティクスと各種消化酵素のコンビネーションによる「腸内細菌叢改善」といったQuality of Lifeを高める目的を持った成分が充実している。

良い食事、理想的な食事をとることができても、確実に消化されない限りはカタログ上の栄養を採り入れる事ができないが、VIVOに配合された各種の消化酵素、そして、消化酵素とシンバイオティクスによって改善された腸内細菌叢は口から摂り入れられた栄養の吸収率を高める(腸内細菌がポリフェノールなどの腸壁通過を助ける)。

また、クロセチンは眼だけではなく、地味に肝臓を護ってくれている

メンタル成分と血流改善成分として配合されたイチョウ葉エキスと不要な興奮を抑えるテアニンは、α波を優位にし、トレーニング時の(静かな)集中力を高める為、私の場合、1回分をトレーニング前に充てるようにしている。血小板凝固抑制作用によって毛細血管への血流が改善され、酸素供給が良くなるせいか、心なしかトレーニングが楽に感じられる。


ZMAスーパープレミアム
D14000440101体内のミネラルで最も不足しがちな亜鉛とマグネシウムを補給する、「不足した物を補う」というサプリメントの定義に最も適合するサプリ。ZMAを補給する一番の目的は安眠快眠の為である。その他の目的は免疫や髪の毛などベストコンディションの為に摂取するが、激しい筋収縮の継続と発汗が起こるような運動の場合、筋痙攣や筋断裂予防として運動前にも摂取したい。


レバーブロウ
img11197631155健全な肝機能と腎機能を保つのに役立つ専門サプリ。世界的に見ても、最高スペックを誇るオンリーワンな存在。肝機能は甲状腺ホルモンの活性にも関わり、肝臓は正常な代謝維持に重要な役割を持つ。この為、減量中も、肝機能に気を付けたい


・グルタミン
150gグルタミンは条件付き必須アミノ酸とも言われ、身体が激しく損耗した際にはその必要量が激増するアミノ酸である。減量期は元々、血中栄養素濃度低下に伴いグルタミンレベルも低下しがちであるが、そこに激しい運動が加わった場合、需要が大きく増大する。

良いトレーニングをしても、免疫力が低下して、体調を崩してしまっては中々プラスの成果を出すことができない。ついつい、身の丈に(自分の回復力に)合わないトレーニングをしてしまいがちな場合にも役立つ。

応用編へ続く



Ex:
30代後半からの筋肉増強-序

・30代後半からの筋肉増強-本編

【関連:40代からの競技への挑戦】
2nd Season #0「オフシーズン2018〜2019
2nd Season #1「オンシーズン2019-スタミナ養成編
2nd Season #2「サプリメンテーション編-前編
2nd Season #3「サプリメンテーション編-後編
2nd Season #4「サプリメンテーション編-応用編

1st Season
1st Season #1
1st Season #38「エピローグ