リレー170m編-2018-4
「スケジューリング&レース編」


〜前日の準備〜
「土曜日」

本来はこの日が運動会であった。切ってしまった腓腹筋を始め、身体を休める為、また、グリコーゲンを積極的に溜め込む目的で、水曜日に練習を切り上げ、木金は完全にオフとした。

天候の影響で運動会が日曜日となったため、流石にオフが3日続くと、筋力的には全く問題がなくても、心肺機能的に衰えそうな気がしてならなかったので、朝一で走ることにした。しかし、雨後の公園はビシャビシャだったので、200m近くありそうな真っ直ぐなアスファルトの農道まで出向き、8割走を行った。

0922朝食は目玉焼き3個に加え、フィシンというプロテアーゼたっぷりのイチジク(ドーフィン)とホエイSPのシェイク。9月の月末日記でも触れているが、そこで紹介した以上に、この1週間はタンパク質分解酵素を多く含むフルーツを積極的に食べた。

0922c夕食は牛肉。デザートはアクチニジンというプロテアーゼたっぷりのキウイ。早めに摘んでアルプス乙女というリンゴで熟れさせていたが甘くな〜い(ただし、熟れていない方がプロテアーゼが多い)。

0922b夜。明日のサプリの準備。予選用のボトル(B兵装備)と決勝用のボトル。走る際に朝食や昼食が胃に残っていてはいけないので、500mlの強炭酸水を2本。

皮むきパイナップルを1玉買っておき、就寝前に半玉とホエイSPをミキサーでシェイク。

ふくらはぎの回復の為に、最後の最後に温泉へ行ったかどうか忘れてしまったが、この2週間は人生で最も頻繁に近所の温泉へ通った。温泉へ行かない日は、「私がたまに行う入浴法 2017」で紹介した通りの入浴。



〜前回の失敗から〜
3年前、次の走者に「絶対に追いつくから、思いっきりリードしてくれ!」と豪語したものの、予選ではバテてしまった教訓から、今回は作戦を考えた。次の走者には「右手を挙げたら余力充分なので、思いっきりリードして下さい。ノーリアクションだったら、バテているので早くバトンを受け取って下さい」と伝えた。



〜作戦〜
この3年で、「100m力」こそ大して向上していないが、心肺機能と耐乳酸性は著しく向上しているはずなので、ほぼ全力で走ったとしても途中でバテてしまうことはないだろう。しかしながら、逆に3年歳をとったので、グリコーゲンを分解する各種酵素生成と反応が衰えてきているかも知れないという不安もあった。それに関しては、恐らく日々のトレーニングによって活性化が起こっているはずなので問題ないだろう。

一番の問題は全力以上に力んでしまうと、左の内転筋と右の腓腹筋が切れてしまう可能性が高いので、如何に自分を抑えて走るかが最優先事項となった。8割の力で走ることを目標にした。



〜予選〜
リレー4回目の今回は初の第一走者。他チームには中学生もいたが、次の走者である初出場の近所のママに「たぶん、ぶっちぎりの一番で帰ってくるから」と伝える。

出だしのカーブは抑え気味に一歩一歩力強く、ストレートで力を解放する、ただし、8割で。・・・と思った通りのレース運びとなった。というのも、ここ2週間前後は怪我の影響で8割の力で走る癖が付いていたからだ。

全力疾走を忘れかけていた為、目標は達成されたが、短距離特有の空っ穴感が全くなかった。若干、不完全燃焼ではあったが、ぶっちぎりの一位で快走できたので、まずまずの満足感が得られた。

ちなみに共に第一走者を務めた他チームのお父さんは3年前のリレーの際、両ふくらはぎを断裂しながらも一位を守り抜く力走を見せたので良く覚えていた。轍を踏みまいと、今回、ふくらはぎサポーターをはめていた。



〜漫画のような台詞〜
私達のチームは予選2組では1位だったが、決勝進出の基準はあくまでタイムだったので、微妙な感じであった。何せ予選1組のレベルが高かったからだ。

私は80点の満足感と達成感、そして自分の成長を実感できたこともあり、また、来週のマスターズに向けて身体を大事にしたい、そして、義母の弁当を腹一杯食べたいという個人的事情から、決勝進出を望んでいなかった。

しかし、私達のチームは決勝枠4組の中に残った。3位までが表彰される。タイムでは4位であったが、チームメイトのお父さんが「どうしよう」と漏らす。何でも、予選3位のタイム差が2秒だったそうだ。チームメイトである他の二人のお父さん達は有志で子供達のバスケットボールのコーチをやっている手前、入賞したいそうだ。

「あ、それやったら、大丈夫!さっきは全然本気じゃなかったら、1秒くらいなら余裕で縮められるで〜」と返した。



〜決勝〜
お弁当は極々控え目に食べ、グビグビと強炭酸水で消化を促す。

全力で走ったら更に痛めるだろうから、ここは9割走でいってみるかと作戦を立て、またも小声で「たぶん、余裕の一番で帰ってくるので、全力でリードしてもらって大丈夫です」と耳打ちする。

で、スタート。予選の際、ピストルのタイミングが物凄く早かったので、対応するために力みすぎて、初動でいきなり悪い所がビキッとなってしまった。酷い状態ではなかったので、カーブを抜けたらピッチを上げる。

カーブを抜けたら1位になっているかなと思っていたが、前を走る走者が予想より速い。観衆はタイムや足運びよりも、相対的な見た目から、人の速い遅いを決めるので、「あの人速かったなぁ」と印象付けるには抜き去るだけでは不十分だ(完全に自分が目立つことしか考えていない)。残り半周ちょいで、後者をぶっちぎるには全力を出すしかない。

瞬時にそう判断して、ピッチを更に上げる。後で格好いい動画が観られるなぁ〜と、早く動画みて〜、と思いながら、最後のカーブにある自分の地区のテント前で手を挙げた。しかし、全力が上手く出せないギクシャク感と、3年振りの舞台での緊張で手がピースサインに!恥ずかちぃ〜。

結局、チームは3位に入賞。個人的には、燃料的(ATP生成能力的)体力も、心肺系体力(※)も、余力が残るほど体力が付いていることと、全力で走る訓練が足らないことが確認できた。

45歳を過ぎても、正しい知識とその運用方法の熟知(試行錯誤込み)、毎日の食事と補助栄養素を正しく選ぶ知識があれば、まだまだ、運動パフォーマンスが伸ばせることが実感できた(※2)。

※ 走り終わった後の酸素負債からの回復も早い

※ 身を持って証明したと言いたいが、公式レース(タイム)ではなく、本人の主観なので

#35へ続く



【Ex】
30代後半からの筋肉増強-序
30代後半からの筋肉増強-本編

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