〜連休明けにお勧めの小説〜

今日の通勤電車はこれまで以上に静かである。皆が皆、スマホを覗き込んでいるからだ。

私は、「アレ、半分はカメラの自撮りモードで自分を見ているんだぜ?」とよく冗談をいうのだが、実際に他人のスマホ画面をのぞき見してみる(※)と、本当に自分を見ている人が結構いたりして、ビックリする。

さて、究極の自撮りといえば、現在、YOUTUBEのディスカバリーチャンネルで、放映中のイギリスの探検家「エドワード・ジェームス・スタッフォード」のサバイバル番組「ザ・秘境探検」で間違いないだろう。なにせ、サバイバルにカメラマンやスタッフ一人、ついて行かず、全て自分で撮影しているのだから。反対に、同じくイギリス探検家「ベア・グリルス」の番組は、同行しているカメラマンも凄すぎる。



というわけで、タイトルとは異なるが連休などに時間があるときに、この二人の番組をお勧めしたい。

一方、サバイバルもので嫌いな番組がある。それが「ネイキッド」だ。

行き当たりばったりでガマン大会をしているような感じで、出演者はいつも飢えていて文句ばかり。少しも知性的でも、文化的でもなく、機知もなく、ただ、一週間我慢するような内容(実際激ヤセ)。

そう、エドのサバイバルは野性味が売りではなく、知識と工夫を持って、限られた環境と期間であっても人間らしい暮らしを目指しているところに魅力を感じるのだ。

そのような意味においては、小説「無人島に生きる十六人」には適うものはない。



で、やっと本題の連休明けにお勧めの小説の紹介。

小説「無人島に生きる十六人」は実話で、明治31年に太平洋上で座礁した帆船から投げ出された16人が川も池もない小さな無人島でサバイバル生活を強いられる話である。

もちろん、大変な辛さと苦労があったが、その一団の生活は兎も角、理性的で知性的。無人島でかくも、規律正しく生きられるものかと感嘆してしまう。昔の人は何と賢いことかと。その上、己を律する力が強い。

あまりにスキルフルなので、ドラマ性やハラハラ感は低く、ちょうど、ジャック・ヒギンズの「鷲は飛び立った」で、リーアム・デブリンが淡々と準備と作戦をこなして行ったような物足りない感じがするが、最大の面白みはドラマではなく、登場人物の知性とヴァイタリティなので、是非、そこを見て頂きたい。

現在は青空文庫入りしているので、スマホアプリで無料で読むことができる。長編ではないので、通勤電車や枕元でお手軽かつ、短時間で読み切ることが可能だ。

というわけで、連休中はYOUTUBE「ディスカバリーチャンネル」のサバイバルもの、連休明けは「無人島に生きる十六人」がおすすめ。

※ 文章を読んでいるのか、ガッツリとゲームに取り組んでいるのか、ウェブサイトを見ているのかと思ったら、ゲームのザッピングや動画のザッピングが多い



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