9月10日(月)
極真空手「第5回世界ウェイト制大会重量級チャンピオン」の荒田昇毅選手より、ご注文とご相談を頂く。

ご相談内容は第50回オープントーナメント全日本空手道選手権大会に向けたサプリメンテーションとコンディショニングについて。

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今回重視されていたのは

・試合当日のスタミナやコンディション
・試合までの仕上げとコンディショニング

である。



「全力高心拍数下でのスタミナアップ」
空手の場合、基本的にラウンド制ではない為、3分間で持てる体力と筋力の全てを注ぎ込むこととなる。鍛え上げられた人間でも、全力活動限界時間は1分なので、何とか3分間体力を持たせるには鍛えきった後の+αとしてサプリメントが役立つ。

高心拍数下でのスタミナアップや同一心拍数下における仕事量アップにはフェノムが有効であり、フェノムは荒田選手のお気に入りの試合サプリであったが、今回私が最初に推したのが、言わずと知れたグリコ「エキストラオキシドライブである。

スペインの真っ赤なパプリカから抽出されるパプリカキサントフィルは、アスタキサンチンよりも抗酸化力が強いパプリカ特有のキサントフィルを多種類含むのが特徴の一つであるが、他の色素に対する最大のアドバンテージは細胞膜への親和性が高く、特に赤血球細胞膜にその多くが摂り込まれることである。

絵的には赤い赤血球がパプリカキサントフィルによって、更にコーティングされるイメージとなる。

酸素運搬を司る都合上、赤血球は活性酸素に曝される機会が大きく、活性酸素によるダメージを最も受けやすい細胞の一つになるが、パプリカキサントフィルが取り付いた赤血球は活性酸素からのダメージが軽減されるため、高い変形能を維持するという。「働く細胞」を読んで欲しいところだが、赤血球はその丸い形をグニュリと変形させることで、自分の直径よりも細い毛細血管を通過して酸素を隅々まで運ぶ事が知られている。

赤血球の寿命は120日ほどであるが、パプリカキサントフィルによって、高い抗酸化力と高い変形能を獲得した赤血球が徐々に増えることで、最終的には赤血球による酸素運搬能力が向上するに至る。この現象は血液ドーピングや高地トレーニングを凌ぐ訳ではないが、それらのハードルが高い手段よりも、お手軽かつ、確実性の高い方法となる。

スタミナアップには血管拡張も一つの手となるが、血液ドロドロや赤血球の質が悪い、血管内プラークの発生、血管の弾力劣化などに目を向けない限りは、最大のパフォーマンスアップを狙うことができないのは明白である。

さて、「酸素運搬能力向上」というと酸素を利用した体脂肪の燃焼によるATP生成、すなわち強度が低い有酸素運動的な運動能力の向上をイメージされる方もいるかも知れない。

しかし、無酸素運動といっても大量の酸素を必要とするで解説したとおり、激しい運動によって消費されるクレアチン燐酸の再合成には多くの酸素が必要となる。また、激しい運動は呼気から得られる酸素以上の酸素を消耗するため、全身にストックされた酸素を使用することになるが、その返済にはまた一段と多くの酸素が必要となる。代謝の観点から見ただけでも、有酸素運動時のみならず、激しい運動時にも、酸素運搬能力が物を言うのである。



高負荷環境下におけるスタミナアップと言えば、クレアチンが非常に有効となるが、特に運動中に身体が酸性に傾いて筋収縮反応が鈍くなるのを抑制する効果が高いのがクレアボルである。

クレアボルは筋力アップやスタミナアップの為のサプリメントであるが、細胞肥大目的で配合されたグリシンは落ち着きをもたらす働きがあるので、試合時などに舞い上がってしまうタイプや冷静さを保てない人には魅力的な機能を持つ。

ただし、荒田選手の場合はどちらかというと、テンションを高めてアグレッシブになりたいとのことだったので、今回、ファイナルETBを初採用することにした。

テストステロンレベルが高まればドーパミン活性を含め、やる気が向上するため、試合前のテンションアップやアグレッシブさの向上に松岡先生もT-JACKを愛用している。



システムが潤滑に起動するための体内環境の整備は非常に重要であるが、スタミナアップにはもちろん、身体を動かすためのエネルギー源の蓄積が必要となる。

そうなると、GCS750の出番となる。計量がない場合、試合数日前から炭水化物を多めに食べることになるが、GCS750は摂取炭水化物をできるだけグリコーゲンとして蓄積したいときに役立つアイテムだからだ。

以上の解説の元、スタミナアップ対策の商品を選択して頂き、試合時のドリンクの内容についてお話しさせて頂いた(C3XとクレアボルとCCDを混ぜるだけ作戦)。

後編へ続く



【関連】
前回の荒田選手