〜鶏とカルシウム2〜

卵の殻は多くのカルシウムを含むことは知られているが、その中身である卵黄から脊椎動物であるヒヨコが産まれてくることをしばしば忘れがちである。ヒヨコは誕生直後から、生まれながらにして、素早い二足歩行を可能とする立派な骨格を持つ。

当然ながら、ヒヨコの骨格はカルシウムを含む。

では我々が口にする鶏卵は高カルシウムな食材なのだろうか?



トリビア的豆知識になるが、答えは否となる。

鶏卵のカルシウム含有量は「白身の0.003g+黄身の0.03g」の合計、わずか0.033gしかないのだ。

ところが、卵から孵ったヒヨコに含まれるカルシウムの総量は1.75gである。どう考えても、卵の内容物でまかなえる量ではない。

卵の殻には多くのカルシウムが含まれている為、細胞核たる卵黄から卵殻へ、血管あるいは血管様組織が伸びて付着し、ズキュン×ズキュンとカルシウムを吸い上げているようなイメージを持たざるを得ない。



ところが、ところがである。
卵殻を割ったその中身、つまり、黄身と白身だけから、ヒヨコへ孵化させられる実験が成功し、その雛も順調に育つという。



鶏卵の内容物のみで、ヒヨコの骨格が形成されるというのだ。鶏卵の内容物には、0.033gのカルシウムしか含まれないにもかかわらず、立派なヒヨコが産まれてくるのは何故だろうか?

前回の雑草に含まれるカリウムが鶏の体内でカルシウムへと転換されているのではないかという、とんでも論扱いされる元素転換が受精卵の中でも起こっていない限り、数字が丸っきり合わないのである。

※ 今回は「生物史から、自然の摂理を読み解く」と言うブログを大いに参考にさせて頂いております



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