減量最終調整-2

Q:とあるコンテストへの出場が迫っているのですが、イマイチ、パリッと絞れた感じになりません。

体脂肪率が5%前後、あるいはその目前。数値的には仕上がっているはずなのに、ストリエーションが浮き出るようなコンディションが得られない場合。

その原因として、自分では気づかない微細な炎症反応が起こっているという他に、筋細胞外における水分滞留が考えられる。

これは一般的には塩分過多が原因と考えられている。筋細胞外に多くのナトリウムが存在することで、皮下に水分を溜め込んでしまうわけだ。

この通りであれば、コンテスト直前に塩分をカットするだけで、コンディションが改善されるはずだ。

問題はコンディション確認のために塩抜きや塩分控えめを心がけているにもかかわらず、浮腫んでいる場合になる。

ひょっとしたら、水分貯留効果の高いクレアチンが細胞外に存在することで、むくみやすくなるという仮説に当てはまっている可能性もある。この場合、イージーで適当な摂取方法ではなく、クレアチンフルチャージ法などに則って、クレアチンが筋肉へと取り込まれやすくする工夫を凝らすのが良いとされている。



筋細胞外のナトリウムやクレアチンが原因でない場合、過度な人工甘味料や人工着色料の影響を疑っても良いかも知れない。

これらは体内では代謝されにくい為、その排出スピード如何によっては、筋細胞外の水分貯留の媒体として機能する可能性がある。また、単に体質や含有量によっては、下痢に直結するため、体内のミネラルと水分バラスを崩す原因にもなる。

それだけならまだ良い。



やはり、個々の体質や免疫機構に依存するが、人工甘味料や保存料を体内が異物として判断し、過剰に攻撃した結果、炎症反応が起こる可能性も考えられる。

また、過剰な人工甘味料や合成着色料、保存料は肝臓や腎臓に負担をかけると言われている。特に腎臓はデリケートであるため、その影響によって腎臓の機能低下が起こると、途端に水分の排出が悪くなり、浮腫が発生しても不思議ではない。

これらの問題と可能性から、コンテスト直前やコンディションを確認する為の「確認期(テスト期間)」は、試しに人工甘味料や合成着色料などを一切断ってみるのが良いと思われる。

そして、この問題は前回の話にもつながる。



つまり、こうである。

似たり寄ったりの原材料を使用したプロテインでも、メーカーによって「浮腫むプロテイン」と「シュッとするプロテイン」が明確に存在するという人が少なからず存在する。

減量がほぼ同じであれば、皮下の水分に影響を与える要因としては、その味付けに利用される人工甘味料の種類や有無、使用量が主犯と目される訳だ。

よって、このような場合、ホエイやカゼインを避けて他の素材を使用したプロテインへと変更したところで、そちらに人工甘味料がたっぷりと入っていたのなら、問題解決には至らない。この問題のみに絞った場合、ノンフレーバーのプロテインへと変更する必要がある。



といった具合に、コンテスト直前はアレルギーや炎症反応だけでなく、皮下の水分量に影響を与える要因も極力排除すべきである。

これらは些か面倒ではあるが、その地道な作業によって、今まで知らなかった自分の体質や弱点を知る機会となり、以降の栄養摂取や健康管理の応用と改善に役立つはずだ。




【関連】
メダパニ先輩とマキシム兄貴-まとめ

マキシム兄貴の一刀両断 #0
マキシム兄貴の一刀両断 #1「脚のトレーニング編」
マキシム兄貴の一刀両断 #2「栄養摂取編-前編」
マキシム兄貴の一刀両断 #3「栄養摂取編-中編」
マキシム兄貴の一刀両断 #4「栄養摂取編-後編」
マキシム兄貴の一刀両断 #5「減量最終調整編-1」
マキシム兄貴の一刀両断 #6「減量最終調整編-2」