〜プロローグ-前編〜
「プロテインの話はもういいよ・・・」


カタログをプチリニューアルと言って良い程、手直ししたのですが、その最たるは2ページに渡るプロテイン紹介の削除です。

ウェブショップのランキングは全く手を入れていない嘘偽りのないデータなのですが、プロテインがTOP15にランクインしないという非常に珍しい特徴を持ちます。

それは当店が正直であるからと言っても過言ではありません。



プロテイン=筋肉というのは、ジョー・ウィダー時代から連綿と続く、刷り込みでしかありません。エビデンスがないどころか、逆相関すら示しそうな「牛乳を飲むと背が伸びる」とか、「ヨーグルトを食べると腸内細菌叢が改善される(※)」などの信仰と同じで、乳関連産業が長年続けてきた洗脳と何ら変わりがないのです。

実際、我が家における乳製品の位置づけは嗜好品で、家族のカルシウム摂取量は推奨量の1/3以下です。しかしながら、子供達は皆骨太で背の高い家系ではないにもかかわらず、一番上の子は学年一の身長でだったりします。

そもそも、カルシウムの同化にはビタミンDやビタミンKが必要で、骨の形成にはマグネシウムや亜鉛が重要な働きを示します。カルシウム剤の積極的摂取や乳製品の積極的摂取はむしろ、骨密度を低下させる可能性を孕むことを覚えておいて損はありません。

その辺りについての関連と相関については、

〜ミネラル勘違いシリーズ〜
カルシウム & 骨の勘違いと注意点


を読んでいただくと、知見が広まるかと思います。



同様にプロテインを含めたタンパク質も、また何かしらの性能やら生理作用を持つわけではなく、無駄に取りすぎた場合は、健康に対しても運動パフォーマンスに関しても、マイナスに働く可能性を持ちます。

プロテインは基本的に不足したタンパク質を手軽に素早く補うためのプロダクトなので、単なる巨大なタンパク分子の塊にそもそも性能や生理活性を期待するのが酷な話です。

sppただ、性能や生理活性という意味では、ホエイプロテインSPやSLOWのような生理活性物質を多量に添加されたプロテインに関してのみ「性能」を語ることが許されます。また、消化酵素や食物繊維が配合され、プロテインの分解と吸収、そして腸内細菌叢改善が期待できるアイソコアやチェイスもまた機能性を問うことができるプロテインといっても良いでしょう。

つまり、その他のプロテインはただの便利なタンパク源でしかないので、性能とかコストパフォーマンスとかを比較する理由はないのです。



生まれつき強い胃腸や消化テクニックの採用などによって、タンパク質消化が上手く進んで、腸管での吸収がバッチリ極まって、血中アミノ酸濃度を高めることができても、それが筋肉に同化されるか否かは各種アナボリックホルモンなどによるアナボリズムの多寡やロイシンなどの生理活性物質、血流の影響を大きく受けます。

カタボリズムVSアナボリズムの戦いに勝利し、いえ、瞬間最大風速的に1回勝てば良いというものではなく、常に24時間勝利し続けることを目指すことが肝要です。

ウェブショップのランキングにプロテインが入っていないという現象は、サプリ塾塾生がいわゆるアナボリックドライブの重要性をよく理解していることが如実に現れた結果なのです。

プロテインは便利でクイックなタンパク質補給のツールであり、性能や機能性を求める場合、SPやSLOW、アイソコア、チェイスなどのプロダクトに収束することがよく理解されています。

見開き2ページをプロテインに費やすのはサプリ塾の主旨とも、サプマスにおける需要とも、大きく矛盾するので、刷新する必要があった訳です。

※ ワシントン大学の臨床試験でも意味がないことが証明されたが、2017年に受講した腸内細菌叢研究の第一人者もヨーグルトは無意味と言っていた

プロローグ後編へ続く



【Ex】
徹底解説「ホエイプロテインSP
徹底解説「ホエイプロテインSLOW
ホエイプロテインSPの機密

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