長期間続く下痢、長引く下痢-2

Q:気がつけば3ヶ月ほど、ずっと、下痢が続いています。ヨーグルトなどを沢山食べるようにしていますが、一向に改善しません。やっぱり、専用の乳酸菌サプリなどを利用した方が良いのでしょうか?

単純な食あたりや浸透圧の問題、腸内細菌バランスの悪化によって一時的な下痢に陥ることは良くあることです。また、良かれと思って摂取したヨーグルトなどの乳製品に含まれる乳糖やアレルゲンによる軟便や下痢も、年齢や体質によっては起こりやすい問題と言えるでしょう。

ですが、色々と手を尽くしても、あるいは病院で処方された薬を飲んでも一向に改善しない長期の下痢や血便を伴った長引く便の不調に関しては上のような原因ではなく、腸管上皮細胞の炎症を疑ってみるべきと言うのが前回の話でした。



食物繊維、乳酸菌云々があまり関係ない下痢-2
〜バリアー機能の低下・・・リーキーガットシンドローム〜


マクロファージがTNF-α(腫瘍壊死因子)と呼ばれるサイトカインを分泌することで、腸管上皮細胞を傷つけることによって、長引く原因不明の下痢や血便、体重の減少が起こることが知られており、最近では炎症性腸疾患は極々身近でメジャーな病気となっています。

絨毛などで構成される腸管上皮細胞の役割は、各種栄養素の摂り込みを主とするだけでなく、生体異物を体内に摂り込ませないバリアー機能という極めて重要な生体機構を担っている為、腸管上皮細胞が損壊して機能低下が起こると、体内への異物取り込み量が増加し、アレルギーなどの炎症反応を助長してしまいます

つまり、目に見える肌などの不調は一見、肌そのものの問題のように思えて、実の所、腸の不調が延長されて発現している可能性がある訳です。

マクロファージの過剰な反応や各種インターロイキンの異常分泌によって腸壁が損壊し、バリアー機能が低下して、血中への異物摂り込みが増加してしまう状態を最近ではリーキーガットシンドロームと呼ぶそうです。



本来は精密な生体防御機構を持った腸管上皮細胞のファイヤウォールにいくつもの大穴が空き、不法な侵入者を駆逐するべき白血球達は過剰な反応か無反応を示して腸管の炎症を助長している状態において、果たして軟便や下痢に良いとされる乳酸菌や民間療法、薬品がどれほどの役に立つのでしょうか。

一般的に効果があるとされるものの効果が無いから長期化する訳ですが、問題解決にはやはり一点穴埋め式ではなく、多角的アプローチ、リレーショナルなアプローチで臨む必要があります。その為には多種多様な要因と絡み合うメカニズムを理解する必要があります。

#3へ続く



【Ex】
子供も大人もうんこを観察すべし!

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