トレーニング編-3
「フリーウエイトデビューする1」


そもそも、このシリーズは、歳を取っても「呪いの如く残る筋肉」を作り上げる前回と前々回の種目を紹介したいあまりに書き始めたのだが、順序的には今回の話が先になる。

今回の話が当てはまる人がどれだけいるか判らないが、ジムデビュー間もない人もいるかも知れない。あるいは、ジムデビューして数ヶ月〜2年目くらいの人もいることだろう。

この頃に侵しがちな間違い、勘違いとして、

・フリーウエイトコーナーは上級者向け
・フリーウエイトは難しい
・フリーウエイトは危険

=マシンコーナーで基礎作り、動作をマスターしてから、フリーウエイトに挑戦しないといけない!

と言った様な物が挙げられる。



〜強度に対する間違いの強制的な是正〜

確かに完全な間違いではないが、簡素なドライビングシミュレーターで何十回練習するよりも、実機で公道を走る方が遙かに運転技術諸々が上達するのと同様に、マシンをキコキコ動かすよりも、ブルブルとダンベルやバーベルを動かした方が筋肉や神経を動員できる。その上、動作そのものやコントロールが難しいフリーウエイトでトレーニングすることで、スタビライゼーションや連動性が鍛えられ、スポーツや日常生活におけるパフォーマンス向上に役立つ。

腕立て伏せもまた立派なフリーエイトトレーニングの一つであるが、腕立て伏せ以下の強度でトレーニングしている人が多い。同様にラットマシンプルダウンも、自重よりも遥かに軽い重量で、丁寧な動作でマシンを駆動させるのに腐心しているトレーニーも多い。きれいなフォーム、ウエイトトレーニングらしいフォームで動作を行うのに長けているが、そちらを優先しすぎて肝心の負荷が疎かになっているケースが多いわけだ。

レジスタンストレーニングやフィットネスの一つの基準として、自分の体重を支え、それをコントロールできるか否かというのを指標とすることができ、この個人によって異なる自重とうものは多くの人にとって「重たい」為、神経的に自分自身をコントロールすると言った視点からも強度という視点からも、自分自身を操って負荷を発生させる種目を採用したい。

自身を負荷とする種目の選択は、少なくとも、自重以下の負荷で大筋群をトレーニングすると言った強度的な問題を解消できる。

自重でのチンニングやディップス、プッシュアップが難しい場合は、チンニング&ディップスデビューを一つの目標、通過点として設定し、代替動作で基礎筋力を高めたい。



バーベルやダンベルだけでなく、シットアップやプッシュアップを含めたダイレクトに重力と向き合った種目は、少しのとっつきにくさと引き換えに、多くのメリットをもたらしてくれるので、未採用の方は今すぐ採り入れるべきである。

#4へ続く



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