2015年6月6日(土)
「第32回全日本ウェイト制空手道選手権大会」に出場された松岡先生の試合を観戦した。

「1〜2回戦」
松岡選手は、多彩な蹴り技をあらゆる間合いで使いこなすことで空手界では十二分に認知されている。通常、試合では1本勝ちには中々お目にかかれないが、世界第2位となった世界大会では海外強豪選手を鮮やかな上段回し蹴りの一閃でKO勝ちしていることも手伝い、松岡選手と対戦する選手はその蹴りを警戒している様を数々の試合から見て取ることができる。



1回戦、2回戦の相手も、組み合わせ発表から充分に対策を練ってきたように見て取れた。

遠距離からの上段を警戒しながら、下段を防ぎ、中段を受ける。距離ができたら、松岡選手が上段を放つ前に距離を詰める。

対する松岡選手は、蹴る!
受けられても蹴る。防御されても蹴る。ガードの上から蹴る。
対策されていても、蹴る。

ゲームに例えると、ヴァーチャファイターはGボタンでガードすれば、大技をノーダメージでやり過ごすことができるが、ストリートファイター兇妊ードしていてもヒットポイントが削られてしまうように、この2試合の松岡選手の蹴りは相手のガードの上からでもダメージを与え続けていた。

途中、ペースが乱れるシーンもあったが、文句のない判定勝ちとなった。



「3回戦」
対するは、大きな大会でその活躍を目にしないことはない清水選手。

試合開始から1分。いや、1分ほどにも感じるほど長い間、互いに警戒し、距離を取り合ったアウトボクサー同士が権勢しあうような展開が続いた。

お互いが緊張し、警戒し、恐れているのが、手数の少なさや距離感からも、ありありと判った。

清水選手にも松岡選手にも失礼にあたるし、嫌われるのを承知で書くが、この時の印象は「何、遥かに格上と闘うように様子をみているんだ?あれだけ強いんだから、若者に胸を貸すくらいで構えないと!」とじれったい気持ちになった。俺の方がまだまだ強い、それを見せつけてやると言った感じがしなかった。距離を取って様子を見ないといけないほどに清水選手が強かったのも事実であるが(事実、この大会の優勝者は清水選手であった)。

結局、激しく打ち合うことなく、判定となった。

どちらも決め手に欠けたため、素人目には延長だと確信していたが、結果は清水選手の優勢勝ちとなった。あくまでも部外者の素人意見だが、試合での判定は関東贔屓に思えてしまうし、一観客としてはもう少し白黒はっきりするよう延長戦が観たかった。



他の選手に比べ、キレやスピードもある上、蹴りの威力はクラス随一と言え、また近年では足に根が生えたような安定感があり、押され強くなっている等々の進歩を毎回見せていただけに、相手がいる競技ゆえ、難しいとは思うが、全て出し切った姿を見ることができず歯がゆい気持ちになった。



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