〜各種ホルモンレベルの調整-9〜
「余談編」


これまでの話を充分に理解すると、30代以降の男性トレーニーがコンスタントに筋量を増やしたいのであれば、

・コルチゾールの過剰分泌防止に徹底的に取り組む

・正確なサイクルに基づいたETBやT-JACKなどの利用

・BCAAやEAAなどによる筋分解の抑制

が最優先となる為、まず手始めに、ハイパードライブとテストステロンブースターが欲しくなるだろう。

これは全くもって正しい手段であり、成果にも満足するはずだが、実の所、理屈的にはもっと即効性がある栄養素が存在する。

それがありふれたスポーツサプリメントであり、エルゴジェニックエイドの祖であるクレアチンである。



30歳以降、体内でのクレアチンレベルは低下の一途を辿る。当然ながら、クレアチンリン酸の再合成速度も年々低下する。

これらが年齢による筋力低下の一因と考えられているが、面白いことに年齢を重ねた者がクレアチンを補うと、途端に体内のクレアチン並びにクレアチンリン酸のレベル、そしてクレアチンリン酸再合成速度が復活し、筋力やパフォーマンスが改善することが判明している。

と言うことで、30歳以降で筋力や筋量を求めたトレーニングや筋持久力が必要とされるスポーツを嗜む者にとって、理屈的に優先順位が高いサプリメントはクレアチンであり、もちろん、実践的にも経験的にも多くの愛用者から高い評価を得ていることは揺るぎない事実である。

また、「不足している栄養素を補う」と言うサプリメントの定義に至極当てはまる点からも、即効性が期待できることは明白である。



30歳以降にとってクレアチンは欠かせない栄養素の一つになるが、多くの人はクレアチンノンサイクルの利点を理解し、ノンサイクルでのクレアチン摂取を継続しているので、このような人々にとって今更興味をそそる話題ではないだろう。

ただ、その際に起こる問題として、30歳以降のクレアチン選びを挙げることができる。

予算がある人であれば、常にクレアボルシリーズを採用したいところだろう。ただし、サプリ塾としては、トレーニングサイクルに合わせサプリメンテーションにメリハリを付ける為に、トレーニングサイクルに合わせたクレアチンサプリの選択を勧めている。

cb筋力増大期であれば、クレアチンベースサプリの最高峰であるクレアボルシリーズが最適であるが、その筋力増大期に著しい筋力の向上を実感できるようにするために、その他のサイクルにおいてはノーマルのクレアチンを採用するのが望ましい

また、テストステロンブースターのオフサイクル中にこれらに変わるアナボリックキッカーとして、1日分にHMBを3,000mg含むクレアボルブラックを採用するのも良い選択である。この場合、テストステロンブースター摂取期間のクレアチンは、ノーマルクレアチンで構わない。



では、30代以降の人に適したノーマルクレアチンは、どのような物か?

cクレアチンフルチャージ法に準じた摂取方法を心がけるのであれば、普通のクレアチンモノハイドレートで全く問題は無いが、できればプロスペッククレアチンが望ましい。

冒頭で述べたとおり、30歳以降はクレアチン生成能力が低下してくるからだ。プロスペッククレアチンに含まれるベタインは知っての通り、体内でのクレアチン生成を促進する栄養素である為、内外からのクレアチン供給に優れたこのような製品が30歳以降には適している。



更に余談となるが、クレアチンは筋組織以外では、脳や睾丸で多く利用される栄養素である。実際にクレアチン摂取後には、計算能力や記憶力などの脳機能の向上が認められており、また、ミトコンドリアを持たない精子のエネルギー源としてクレアチンは欠かせない(※)。

体内のクレアチンレベル並びにクレアチンリン酸レベルが下がり始める年代に達し、目に見えにくいそれらの機能や心筋の衰えが気になる人もまた「内外からのクレアチン供給」を気にかけたいものである。

※ 逆に減反政策中の人は注意!?

#13へ続く



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