予算が有り余って仕方ない!
基本サプリ
「ワークアウト-ベース編-4」

〜トレーニング前〜-後編


さて、後編である今回こそがタイトルに見合った内容となる。

トレーニング前の栄養補給は、C3XなどのBCAAでも何ら問題はないが、多くのスポーツサプリメント愛好家は超回復の伸び代を増やす目的や回復を早める目的から、魅力的なエビデンスに従ってEAAを選択している。また、サプリメンテーションをシンプルにしたい人やトレーニングスタイルがシンプルな人も、ハイパードライブなどのEAAベースサプリは使い勝手が良いため人気が高い。

つまり、一定の予算がある場合はトレーニング前のEAA系サプリの摂取は主流となっている為、今回は予算が充分にある場合について、トレ前のEAA系に加えたいスペシャルサプリについて考えてみたい。



フェーズ3
「パンプ系プレワークアウトサプリメントの追加-基礎知識編」


ppp予算が充分にある人は、トレーニング前のハイパードライブやファイナルEAAに、パンプアップ系のプレワークアウトサプリメントを加えたい。

NO系とも呼ばれるトレーニング前専用のプレワークアウトサプリメントは、主にトレーニング中における筋肉の膨張感の増強、いわゆるパンプアップを助長する目的で利用されることが多い。

そのコンセプトは確かに正しく、彼のアーノルド・シュワルツェネッガーも筋肥大には「パンプこそが全て」と語っていたほどで、パンプアップはトレーニングによる刺激において強度に次ぐ筋肥大要因と言っても良いだろう。ただ、パンプ増強目的でNOサプリを利用すること自体は決して間違いではないが、それ以上と言っても過言ではないNO系サプリの恩恵に着目したい。

それがフェノムやファイナルパンプが持つ、パフォーマンスアップ効果である。



これらに含まれる一酸化窒素前駆体などの第一の主成分たるアルギニン、シトルリン、オルニチンなどは、アンモニアを素早く除去することで、体内のpHが悪化するのを遅延する働きが高い。pHが悪化すると、立ち所に代謝活動が鈍り、ATP再生も遅れ、スムーズかつ随意的な筋収縮ができなくなってしまうが、アルギニンとシトルリン、またはそれらにオルニチンを加えた物の摂取は、実際に客観的な筋持久力やパワー持続時間を伸ばし、主観的疲労感を軽減することが知られている。

また、血管拡張や血液抵抗性低減によって、末梢の血流が増えると、脳への酸素供給だけでなく、身体の隅々への酸素供給が円滑になる為、完全燃焼によるATP再合成量が増え、運動継続時間が伸びるだけでなく、乳酸の蓄積量も低減できると考えられる。酸素供給効率の改善は、運動中の酸素負債を抑えられ、運動後の酸素負債状態からの復帰速度を早める。

簡便にまとめると、アルギニンやシトルリンを主体としたNOサプリを利用することで、タイムなどの客観的な持久力が有意に増強される上、主観的疲労感が減少するので、いつもの運動が楽に感じられるようになる。勿論、いつもよりもハードなトレーニングを課すこともできる。



この現象を利用することで、ショートインターバルトレーニングへの適応やハイパワートレーニングへの適応がスムーズに果たせ、比較的楽にトレーニング強度やトレーニングクオリティを高めることができる。当然ながらボリューム重視のマストレーニングにも大変適している。

これらのサプリは継続摂取による長期的視点からの効果も期待できるが、何と言っても運動の前に1回コッキリの摂取でインスタントな体感が得られるのが特徴の一つである為、練習時だけでなく、タイム向上目的やスタミナ増強目的で試合の前にも利用したい。

もちろん、トレーニングや練習の「しんどさ」を軽減する為だけに採用するのもオススメである。

#12へ続く



Ex:
フェノム徹底解説

【関連】
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #0
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #1
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #2
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #3
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #4
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #5
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #6
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #7
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #8
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #9
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #10
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #11
予算が有り余って仕方ない! 基本編 #12

基本サプリ2011 Ver.予算はある!
基本サプリ Ver.予算はある!のまとめ先行版

サプリメンテーションに迷わないための一つの指針
男のロマン的組み合わせ
本質的にコストパフォーマンスが高いスポーツサプリメント
サプリ小話「最高のトレーニング」