〜秋から始めるプッシュ系トレーニング〜

バルクアップや増量が目的の人も、年中絞れたリーンボディ志向の人も、秋と冬の間は程度の差こそあれ、筋肥大を目指した食生活とトレーニングを継続すべきである。

その際には、

・摂取カロリーそのものを増やす
・タンパク質を始めとした各種栄養素の消化吸収を高める
・筋肉への血流を高めて栄養運搬を促進する
・筋肉のインシュリン感受性を高める
・HMB、ロイシン、クレアチンなどを利用して筋合成のスイッチをオンにする

と言ったアプローチを全て同時に平行して取り組まないと、教科書に書いてあるような結果には至らない。

つまり、◎◎には〇〇すればOK♪と言った対処療法的な話ではなく、包括的実践力が問われる訳だ。



上の身体を再構成、再構築させる食生活に関して、ほぼ完璧に取り組めた場合、最初の数週間で大幅な体重増加が起こる。それはもちろん、肥大した筋肉も含まれるが、その多くが栄養分配改善によるクレアチンとグリコーゲン蓄積量の増大に伴う水分によるものである。

ぬか喜びは禁物だと言っているのでは無い。

単純な体重の増加はスポーツや競技におけるパフォーマンスへの影響ならいざしらず、ウエイトトレーニングにおいては著しいパフォーマンスアップが起こるのだ。つまり、この現象を利用しない手はなく、そうすることでトレーニングレベルや肉体強度が次の段階へ進むことになる。



と言うわけで、

大晦日から三が日にかけてのカロリーを受け容れる
太ると押せるようになる!


で紹介した通り、増強された押す力を利用して、胸のプレス系や下半身のスクワット、レッグプレスなどの使用重量を随時、つまり、毎回のトレーニングごとに更新するくらいの気迫で強度を高めていきたい。

特に胸が弱点の人は、それだけに集中しても良いだろう。夏期までに絞り込むのであれば、下半身のトレーニングは減量期にハードに行うことになるからだ。

秋冬と押す動作に関わる筋肉を鍛え込むことで、春には結果的に拮抗筋である屈筋の筋力も高まるはずなので、アレコレと手を出すよりも、体重増加傾向の時期は伸筋強化に特化させてみよう。



ついでに腕を改善したい人は、腕のトレーニングにも力を注ぎたい。

もちろん、腕専用の日を設けた高重量、高強度のプログラムも悪くないが、そこまでエネルギーと時間を割けない場合、

1ヶ月で腕を5mm太くする(かなり限定的)
パンプ重視のスタック

を参考にして頂きたい。

純粋な筋量のみで腕を1cm増やすには、莫大な時間と労力が必要だが、増量期には水分などで腕のサイズが「水増し」され、簡単に見た目の太さが増えるので、様々なテクニックを用いて常にパンプさせることで、更にサイズを増すことができる。結果、常にパンプして太くなった腕は自尊心を与え、自尊心や念が腕を更に太くする。



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11月からは何を始めるべきか?-前編
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